新型コロナウイルスにより、新作発表会が中止や延期を余儀なくされたウォッチシーン。一体新作はどうなるのか!? しかし心配ご無用。主要ブランドからは、新作情報が続々と届いている。そんな中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる"活きのいい"モデルを厳選! 連載第34回は、グランドセイコーから登場したアニバーサリーモデルを紹介する。
アニバーサリーイヤーを祝う2つの限定モデルが発売!
今年2020年はグランドセイコーにとってセイコーの創業者である服部金太郎の生誕160周年、そして来たる'21年はセイコー創業140周年、と大きな節目となる年が続く。その記念として、服部金太郎生誕160周年記念限定モデル「SBGZ005」と、セイコー創業140周年記念限定モデル「SBGW260」の2モデルが、'21年1月22日(金)に数量限定で発売が予定されている。前者が1050万円、後者が300万円(ともに税抜)という価格にふさわしい出来栄えからも、これらのモデルに対する意気込みや思いの丈が伝わる。
創業者の生誕160周年記念を祝う最上級モデル
マスターピースコレクションから登場したプラチナケース仕様の「SBGZ005」は、外装・機構ともに、創業者の生誕記念モデルに恥じない最高水準のクオリティを実現したスペシャルピースだ。
まずは外装から説明していこう。セイコーの持つ技術の結集することで完成した稜線の際立つプラチナケースと、それに呼応するカーブを描くサファイアガラスの風防は、高級感と柔らかな印象を両立させている。進化を怠らないグランドセイコーの精神は、初代モデルでは実現できなかった放射模様を最新の技術で実現した多層ダイヤルの仕上げからも見て取れる。
アップライトによるブランドロゴ、SDマーク(ここでは、グランドセイコーの製品で金無垢のインデックスを採用したダイヤルに入れられるマークを指す)、インデックスは、夜光塗料をいっさい用いずに視認性を確保している。
セイコー独自の機構スプリングドライブの限界点を超えたムーブメントも注目に値する。高級時計の専門工房である「マイクロアーティスト工房」で生まれる「キャリバー9R02」は、デュアル・スプリング・バレルと、トルクリターン・システムの組み合わせによって、約84時間のパワーリザーブを実現。
あらゆる意味でグランドセイコーの頂点に立つ究極の1本がここに誕生した。
初代グランドセイコーのデザインをピンクゴールドケースで復刻!
18Kピンクゴールド製ケースを採用し、初代グランドセイコーのデザインを復刻したセイコー創業140周年記念限定モデル「SBGW260」。忠実なディテールの再現と当時は存在しなかったピンクゴールドケースとの組み合わせは、鮮度という意味でも申し分ない。
復刻モデルの完成度を求めるうえで避けては通れないのが、ムーブメントの選定にほかならない。そこで「SBGW260」は、初代の仕様に倣って、手巻きムーブメントを採用、薄型かつ美しい外観に仕上げた「キャリバー 9S64」を搭載。
タイムレスなデザイン、肌に馴染みやすいピンクゴールドの色調、現代のムーブメントを兼ね備えたアニバーサリーモデルは、グランドセイコーの歴史に新たな1ページを刻む。
問い合わせ
グランドセイコー専用ダイヤル TEL 0120-302-617