PERSON

2023.01.22

この櫛で梳かすだけで一日中サラサラ髪! 一本の櫛との出合いから起業

挑戦し続けるビジネスウーマンを紹介するシリーズ「In the Office」。今回はLumiere sauvageの代表取締役を務める、山内鈴葉さん。In the Office122。【過去の連載記事】

山内鈴葉

「朝、この櫛で梳かすだけで一日中髪のサラサラが続いた」

大学卒業後、アメリカへの留学を考えていた山内鈴葉さんの運命を変えたのは、オーストラリアの友人を訪ねた時のことだった。

「オーストラリアの都市部から郊外へ2時間以上かけて山奥にある観光地へ遊びに行ったんです。そこに牛や羊の角で作られた櫛を売るお店があって、店員の方から『この櫛で髪を梳かすと、ツルツルになるよ』と言われて。当時、髪の毛のケアについて悩んでいたこともあり、試してみたんです」

その日は雨が降っていて、湿気で髪はボサボサの状態。しかし何種類もの櫛を試していたら、お店を出る頃にはトリートメント帰りのような仕上がりになっていて驚いたという。

「これまで高級なトリートメントやドライヤー、コテを駆使して髪を綺麗に整える努力をしていましたが、朝、この櫛で梳かすだけで一日中髪のサラサラが続くんです。すごく感動して、日本でも売りたい!と思いました」

2019年の4月に櫛と出合い、そこから半年後の10月には会社と櫛のブランド「ステファニーコーム」を立ち上げ、オンラインでの販売をスタートさせた。しかし、新型コロナウイルスが蔓延したことでさまざまな壁が立ちはだかり、事業を続けていくことに悩んだ時期があったと話す。

ステファニーコーム

ステファニーコームの櫛はケラチン繊維の詰まった希少でハイグレードな羊や牛の角で作られている。髪を梳かすことで、キューティクルの間に潜む静電気やホコリなどといったダメージの原因となるものを瞬時に取り除いてキューティクルが閉じるように働きかけ、美髪へと導いてくれる。

「この櫛だけで生きる覚悟ができていなかった。事業の相談をした方に『そんなの売れない』と言われたこともあって。自分の中で自信はあるけど、振り切れない部分があったんです。けれど、この櫛一本で行けると思うからやってみよう、と振り切って、2021年3月から販売に力を入れ直しました。そうしたら、次の月から売り上げも変わっていった」

今後も櫛をさらに広めることに尽力していくという。

「天然角を用いたステファニーコームは色や模様がそれぞれ異なるため、ひとつとして同じものはありません。親から子、そして孫へと引き継がれる一生物の櫛なので、ギフトとしても好評を得ています。
これからも自分のように髪の毛に悩んでいる人の解決のお手伝いをできるよう、ステファニーコームを通じてこれまでにない感動のヘアケア体験を沢山の人にお届けしていきたいです」

山内鈴葉

Q1.特技や自慢できることはありますか?
――健康オタク。ダイエットを成功させる自信があります!(笑)

Q2.寝る前に必ずすることは?
――頭皮マッサージ。睡眠の質がよくなるのでお薦めです!

Q3.初対面の男性で気になるところは?
――歯。つい見ちゃいます

Q4.あなたにとって仕事とは?
――自分自身を成長させてくれるもの。仕事を通して喜びや感動を与え続けたいです

Suzuha Yamauchi
1995年大阪府生まれ。オーストラリアで出合った櫛に感動し、日本で広めるためにLumière sauvageを起業。櫛のブランド「ステファニーコーム」を立ち上げた。高品質な牛や羊の角で作られた櫛はとかすだけで髪質が改善するとSNSを中心に話題となっている。

過去連載記事

TEXT=ゲーテ編集部

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