28歳にして年間300件以上を売り上げる"リアル正直不動産"こと、山根コンサルティング代表・山根陽一。トップスピードで走り続ける彼が見据える未来像とは!? Vol.1/Vol.2/Vol.3
365日、お誕生日メッセージを送りたい
本格的に山根コンサルティングとしての活動をスタートしたのは、2020年。当初の売り上げ目標は年間50億円だったが、その目標を半年でクリア。不動産投資への意識の高まりも相まって、扱う物件や顧客の人脈も飛躍的に増加。その成約件数は年間300件(2021年実績)を超え、今なお順調に成績を伸ばしている。
「直接つながっている顧客数は、約2300人。全員の顔と名前、それから誕生日も覚えています。独立したころ、365日、毎日誰かにハッピーバースデーのメッセージを送りたいと思っていたんですよ(笑)。その目標もすでに達成していて、毎日数人に『おめでとうございます』と送っています」
当たり前のレベルを上げる
記憶力抜群で知識も豊富。数回取材で会っただけでも、彼の誠実な人柄や顧客ファーストの姿勢が伝わってくる。でもそれだけで、年間の成約件数300以上という途方もない数字を叩きだせるものなのだろうか? 山根自身にその成功の秘訣を聞いた。
「秘訣というほどのものではないんですが、意識しているのは『当たり前のレベルを上げる』ということ。ちゃんと挨拶をするとか、問い合わせにすぐ返事をするとか。そういう小さな当たり前をきちんとやっていくことで、同じように当たり前を大事にする人たちが集まるようになるんです。そういう方と仕事をしていれば、自分もストレスがないし、相手のことを大切に感じることができる。そうすると、ちゃんとお客様の将来のために役立ちたいと思って仕事ができるし、それがまた次のお客様につながっていく。特に独立してから、そういうことを強く感じるようになりました」
不動産業界の悪しきイメージを変えたいという思いもある。
「不動産の仕事ってやりがいがあると思うんです。僕らが扱っているのは、家でもマンションでも常に世界にひとつだけの商品。しかもその商品は、人生に大きくかかわってくるわけですから。若い人には、そういう思いでこの仕事と向き合ってほしいんです。
残念ながら、目先の利益ばかりを優先する、昭和的というか、バブル的な不動産業者がまだ数多くいるのも事実だと思います。だから僕は、後輩には、自分の人生設計をちゃんと持つようにということを言うようにしています。自分が10年後にどうなりたいかということをちゃんと考えたら、自分の信用を落としてまで利益を得たいと思わないはずです。何を買いたい、何が欲しいということではなく、自分がどうありたいかをきちんと考えてほしいと思うし、そういう人が増えれば、業界全体も変わっていくと思います」
そういう彼自身もかつては、「お金を持ってみたい」と考えていた学生だった。今や、不動産業界でもトップレベルの年収を稼ぐようになり、彼は「金」とどう付き合うようになったのだろうか?
「結局、欲しいものってそんなにないんですよ(笑)。僕は服も時計もクルマも興味ないし、欲しいと思わない。改めて思うのは、お金はツールにすぎないということ。それをどう使うかはその人次第。僕は40歳くらいになったら、若い人たちに投資をしたいと思っています。不動産業界かもしれないし、他の業界かもしれない。でも自分と志をひとつにできる若者たちと仕事ができれば、きっと楽しいだろうなと思っています」
山根の顧客の多くは、彼が紹介する不動産に投資しているわけではない。"リアル正直不動産"山根陽一という人間に投資し、応援しているのだ。彼が頑張れば、不動産業界は変わる。彼が頑張れば、若者が変わる。彼が頑張れば、日本が変わる。そう思わせてくれる何かを、彼は間違いなく持っている。
■Vol.1「年間300件超を売るスゴ腕不動産マンの仕事術」
■Vol.2「普通の学生が、顧客リスト2300人の不動産マンになった理由」