師匠か、恩師か、はたまた一生のライバルか。相思相愛ならぬ「相師相愛」ともいえるふたりの姿を紹介する連載「相師相愛」。その貴重な対談の数々をまとめて振り返る。※2020年9月号、10月号掲載記事を再編。固有名詞や肩書き、年齢等のデータは掲載時のまま
「MBAの学生と先生」井潟正彦×我妻陽一 対談
課題のレポートを書いてもらうと、堅い金融の話も自分が電気工事会社で関わっている職人の話題にからめて書いてくるんですね。我妻さんはその世界の課題がはっきりと見えていて、私自身、知らない世界でしたから、とても勉強になりました。
我妻さんが何かをやろうとしているということは知っていましたが、卒業後すぐに起業したと聞いた時には、びっくりしました。本当にスタートアップを始めたんだと。しかも、自分が気づいていた社会課題をしっかり解決できるビジネスモデルで、です。そこから約2年でユーザー数が13万事業者ですから、本当に大したもんだと思います。
やっぱり物事を決めたりするのが、早いんですよね。フィンテックとDXについて授業で取り上げましたが、やろうと思っていますと連絡が来たと思ったら、重層構造で支払いの遅い業界で、工事代金の支払い代行のサービスを本当に実現させてしまっていました。さらなる成長を、楽しみにしています。
改めて思うのは、授業のレポートに当時書いていた「建設職人を支える」を、今も変わらず言い続けていることです。
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「生き抜いた価値観が似ている」川上智子×中村利江 対談
前職の関西大学時代、同僚が見つけた中村さんの取材記事を読んで、「学生にこうなってほしい」と思えた人がここにいたと思いました。
ちょうど創設100周年のイベントでビジネスプランコンテストを開催することになっていて、講演とコンテストの審査員をお願いしようと、会社の代表メールに連絡を入れたんです。
お会いしてみたら、パワフルで前向きで突破力があってアイデアがどんどん出てくる。今も変わらないですけどね(笑)。
以来、シンポジウムに出てもらったり、現職に移ってからも授業に協力してもらったり。さらに、プライベートでもご一緒するようになりました。
思い出深いのは、もうひとりの友人を加えて3人で行った女子会旅行です。行く前からプランがしっかり組まれていて、現地でのスケジュールは完璧。
しかも、なんと地元食材を使った料理まで用意してくださって。これが本当に美味しくて。心配りに感動しました。3人で一緒に眺めた景色は、一生忘れないです。
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