ゲーテ10月号は「無人島&ホテル」特集! 表紙を飾ってくれたのは、「才能を殺さないために」と、自費を投じてボーイズグループ発掘オーディションを主催した男、SKY-HI。彼が無人島を所有したらやってみたいこと。それは、自然が本来持つ“才能”を伸ばすことだった。
本来の自然が息づく無人島に惹かれる
ラッパー、シンガー・ソングライター、トラックメイカー、プロデューサー、そして経営者の顔も持つSKY-HI。コロナ禍前はツアーで全国を回ってはいたものの、当時からプライベートで旅をする時間はなかなかとれず「2年前に、島根県の神社巡りをしたのが最後」なのだとか。
「神社、好きなんですよ。森の中とか崖の上とか、島根には人里離れた系の神社が多くて、どこもすごく素敵でした。美保神社もお参りしたんですけど、あそこは音楽の神様がいるといわれているんですよね。境内で、『あっ』と声を出したら、『あっ、あっ、あっ』って、反響が素晴らしかった。あれは絶対、音楽の神様がいるな」
自然に囲まれた神社が好きだというSKY-HIが、行ってみたい旅先として挙げたのが、宗像(むなかた)大社の境内地にあたる沖ノ島。島そのものがご神体とされ、神職以外は入島が禁じられている、玄界灘に浮かぶ無人島だ。
「そうなんです、実際は船から眺めることしかできないんですけど、だからこそ惹かれるんですよね。人の出入りが制限されているということは、島本来の自然や空気感が残っているということじゃないかと思って。そういう場所だと、感性がものすごく刺激される気がする。
もしも僕が無人島を購入したら? 3、4年は人の出入りを禁止します。道を造ったり、橋を架けたりといった"人の思惑"が働かないと、自然はどうなるのか。それを観察したいから。こればかりは、自分で島を買わないとできないでしょ(笑)」
自費1億円を投じてボーイズグループ発掘オーディションを主催したことも話題になったが、1億円あれば無人島の購入が可能。そう伝えると、「そうなんですか!?」と驚きつつも、その使い道は、やはり音楽になってしまうとSKY-HI。
「レコーディングスペースをもっと充実させたいし、グループがデビューした後もお金がかかるので、今はそちらに使いたい。島はもう少し先かな(笑)」
SKY-HI
スカイハイ/1986年千葉県生まれ。2005年AAAのメンバーとしてデビュー。同時期からSKY-HI名でソロ活動も開始。’20年マネジメント/レーベルBMSGを設立。「To The First」、「me time」が配信中。