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2021.08.16

「アイデアが閃く瞬間」ジャパンエレベーターサービスHD石田克史会長

苦楽をともにした仲間、憧れのアートピース。椅子とは座るための単なる道具ではなく、その存在を紐解けば、人生の相棒とも呼べる存在であることがわかる。ジャパンエレベーターサービスホールディングス会長の石田克史さんが愛でるソファと、そのストーリーとは? 「最高の仕事を生む椅子」特集はこちら

石田克史

設立から27年、会社の成長を見守るソファ

「このソファで商談したり、食事したり、怒られたり怒ったり……。すべてこの場所でした」

そう話すのは、ジャパンエレベーターサービスホールディングス会長の石田克史さんだ。2018年に東証一部上場を果たし、独立系エレベーターメンテナンスで国内トップシェアの企業に成長した今も、設立時に購入したソファを大切にしている。

「エレベーターの会社なので、夜間待機をしないといけないんです。夜中でも、緊急時にはすっ飛んでいきました。なので、昼間は商談ができて夜はベッドになる、肘あてが枕にできるくらい低くて柔らかいものをわざわざ探したんです(笑)」

設立当初はよいサービスを打ちだしても、無名を理由に契約がなかなか取れず、悔し涙を流してきたと話す石田会長。信頼を摑むために走り回り、ソファで寝落ちする日々が続いたという。しかし、この習慣が事業を前進するキッカケにつながった。

「寝ている間に考えが整理されるみたいで、明け方にアイデアが閃くんです。独立系では難しいといわれていたリモートメンテナンスを思いついたのもソファで寝ていた時でした」

設立当初から常に動き回り、現場を見て回る営業スタイルを続けてきた石田会長。現在でも、寝ている時も仕事のことが頭から離れず、常に紙とペンをベッドの横に置いて、目が覚めた時にいつでもメモできるようにしているという。

「考えて考え抜いている時ってよいものが出なくて、悪いことばかり思い浮かびます。でも、朝方は頭がフラットになり思考が整理され、経営者として正しい判断ができます」
 
27年間、ともに歩み続けた黒革のソファは、これからも自らの道標となるだろう。

石田克史

設立当時に購入した黒革のソファ
ブランド: 不明
購入年:1994年
購入場所:御徒町の家具店

KATSUSHI ISHIDA
1966年東京都生まれ。独立系のエレベーターメンテナンス会社などを経て、28歳で独立。’94年ジャパンエレベーターサービスを設立する。2018年に東証一部上場。国内主要メーカー各機種に対応できる技術力、質の高いサービスで「世界のJESグループ」を目指す。

TEXT=池田鉄平

PHOTOGRAPH=鈴木規仁

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