数多くの企業を成長へと導いてきた男・佐藤可士和のモノ選びの基準は“すっきり暮らす”。毎日目にする日常のアイテムだからこそシンプルで無駄のないもの、機能的でコンセプチュアルなデザインを選ぶ。
MEISSEN/剣マーク 煎茶カップ&ソーサー
「ヨーロッパ最古の硬質磁器の名窯、マイセンの茶器と茶たく。茶器に描かれたロゴは『剣マーク』と呼ばれ、マイセンの象徴でもあります。特に、この白地にシンプルなロゴのみが描かれた器に惹かれ、毎日お茶は、この器で飲んでいます」
ROYAL COPENHAGEN/ブルーフルーテッド メガ
「家を建てた際に食器を入れ替え、以前から少しずつ買っていたロイヤル コペンハーゲンで揃えました。白地に独特の青でオーセンティックな柄をハンドペイントしたブルーフルーテッド。デンマークの磁器でありながら、意外にも和食に合い、使い勝手もいいです」
Arne Jacobsen/ドットスツール
「アルネ・ヤコブセンはケアホルムの次に好きな北欧デザイナーです。オフィスで大勢の来客用にスタッキングでき、デザインに無駄がなく、ミニマルで軽やか。他には『セブンチェア』と『スワンチェア』シリーズのさまざまなモデルを使っています」
POULKJÆHOLM/PK11
「北欧家具で一番好きなものがポール・ケアホルム。線の細いデザインや、脚が低く、座った時の心地よさにも満足。ケアホルムは日本が好きだったと聞いたのですが、その影響なのか、線の細い家具は障子や畳など和の空間に、実に合うんです。今はオフィス、自宅、両方で愛用しています」
T-fal/インジニオ・ネオ ハードチタニウム・プラス
「最大の魅力は、見た目がシンプルで、いくつもスタッキングできること。ティファールが鍋収納のストレスを見事に解消してくれました。以前はステンレス製を使っていましたが、耐久性が高く、こびりつきにくさが長持ちするハードチタニウムに替えました」
COLOR TOP/まな板
「収納するのにジャストサイズの大きめのまな板と、使い勝手のいい小さめをオーダー。これは業務用なんですが、厚さが3種あり、サイズは1cm単位で好みの寸法にカットしてくれるんです。黒いまな板って食材がよく見えるし、使いやすい。楽天市場で買えますよ」
la base/スポンジ
「料理家の有元葉子さんがプロデュースするキッチンツールは本当に優秀。ご本人から勧められて使い始めたんですが、4色あるうちの、我が家は白が食器用、黒がシンクの掃除用と使い分けています。デザインがシンプルで機能的なステンレス製の水切りカゴも愛用しています」
makita/充電式クリーナ CL141FDRFW
「海外から国内メーカーまで、さまざまなクリーナを使った結果、吸引力、音、重さの3点で、マキタを採用することにしました。音が静かなのにパワフルな吸引力があり、業務用っぽいデザインもカッコいい。充電式でコードレスだし、軽いので女性も使いやすいと思います」
Apple/iMacとMacBook Pro
「1989年に『Macintosh Ⅱci』を買って以来、最新モデルを購入している、僕の仕事には欠かせない相棒です。最近ではコロナ禍でオンラインでの打ち合わせが増えたので、MacBook Proを16インチの大きな画面に買い換えました。他にもiPad、iPhoneも使うアップルユーザーです」
TUMI/パッキング・キューブ
「スーツケースもトゥミを愛用していますが、この整理ポーチが何より使いやすい。サイズ違いでいくつか揃えました。スーツケースの中に、ポーチがきっちり収まるのが気持ちいい。メッシュ素材で中身が見えるのも便利。でも内側が黒いので見えても気になりません」
MONTBLANC/マイスターシュテュック149
「モンブランの万年筆をいろいろ試した結果、マイスターシュテュックの149に落ち着きました。重厚感あるペン軸に、ペン先も太いものを選んでいます。このペンで書くと、文字が太く、味が出るので、不思議と手紙が書きたくなります。いい年の男が万年筆で文字を書く姿って、どこか様になる気もします」