1972年の設立以来、一貫して日本(福井県・鯖江)製の高品質なアイウエアを生み出し続ける「EYEVAN」。その眼鏡をかけた熱き男たちを写真家・操上和美が撮り下ろす連載「男を起動させる眼鏡#24」。
PERSON 24
舞踊家/首藤康之
「バレエダンサーって、すごく単調な生活をしているんですよ」
そう語る首藤康之氏にとって、眼鏡はファッションアイテム以上の意味を持つ。
「朝起きてレッスンしてリハーサルしてクタクタになって帰って……の繰り返し。そのなかで普段かけない眼鏡を身につけると、大きな変化を感じるんです。別の人格になったような気すらして。自分が変化したい時にかけることは多いです」
視力がよいぶん、逆に昔から眼鏡には憧れがあった。父や兄のものをかけさせてもらい、視界がクラっとした記憶を覚えているという。
「洋服が好きなので、眼鏡も15~16歳頃から少しずつ買い集めるようになりました。男性が顔周りのアイテムでおしゃれができるといったら、眼鏡か帽子かチーフくらいなんですよね。だからこそすごく大事な存在です。でも、よくなくすんですよ(笑)。持ってる数より、今までなくした数のほうが多いかもしれない……」
なぜか高確率で、空港で買ったアイウェアをなくしてしまうと反省する。
「ヨーロッパから戻ってくる時、空港のサングラス屋さんでひとつ買って帰ることにしてるんですが、次の日になくしたこともあります。やっぱり免税店などで慌ただしく買わないほうがいいですね」
カメラマンの操上和美氏とは、かつて自身の写真集『DEDICATED』をともにつくりあげた間柄。
「操上さんとの久しぶりの撮影だったので、気合いを入れようと思ってまだ着ていなかったセットアップを選びました。思いきってよかったです。どんな眼鏡が合うかな、と思っていたけれど、すぐに決まりました」
大胆なレオパード柄に合わせたのは、鼈甲柄のフレームだ。
「5~6本持っているくらい、鼈甲の眼鏡に弱くって(笑)。ついつい選んでしまいますね」
Yasuyuki Shuto
1971年大分県生まれ。15歳で東京バレエ団に入団、 19歳で「眠れる森の美女」の王子で主役デビュー 。数々の古典作品から、モーリス・ベジャール、ジョン・ノイマイヤー、イリ・キリアン、マシュー・ボーンなど、世界的現代振付家の作品に数多く主演。2004年の退団後も、シディ・ラルビ・シェルカウイ、中村恩恵、串田和美、白井晃、長塚圭史など、国内外の振付家、演出家の作品に主演するほか、自らプロデュース公演も上演。また、海外公演にも多数出演。近年は映画、TVドラマに出演するなど、表現の場を拡げている。第62回芸術選奨文部科学大臣賞。
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EYEVAN PR TEL:03・6450・5300
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