1972年の設立以来、一貫して日本(福井県・鯖江)製の高品質なアイウエアを生み出し続ける「EYEVAN」。その眼鏡をかけた熱き男たちを写真家・操上和美が撮り下ろす連載「男を起動させる眼鏡#22」。
PERSON 22
お笑いタレント/木梨憲武
「最近めっきり眼が悪くなりました、まぁジジイですから(笑)」と笑ってみせる木梨憲武氏。開口一番、場の雰囲気を和ませるのはさすが希代のエンターテイナーだ。視力が衰える以前の若い頃から、木梨氏は多くの眼鏡をかけてきたと語る。
「コントや舞台なんかでよく利用するんです。泥棒や学生、それに警官から女子高生の役など、キャラ作りに眼鏡は欠かせません。服装と同じくらい、小物である眼鏡にはこだわりがありますね。不良の役をやる時は、フロント部分を45度に曲げてみたり。曲げすぎて壊しちゃうこともあるくらい(笑)。あとは眼鏡と帽子の組みあわせにも、いろいろとこだわりを持っています」
そんな木梨氏は、私生活でも眼鏡を常に気にしてきたという。
「例えば旅行で海外などに行くと、必ず現地で眼鏡ショップに入ってしまいます。他の人だと高級時計の店などに行くかも知れませんが、僕はちょっと違う。気軽に複数買えてしまうところが眼鏡のいいところ。それに、海外には個性的なモデルが多くて、ついついトライしたくなるんです。とりわけ、大きめのトンボ型(ティアドロップ)など派手なタイプに手を出してしまいがちで。そうしたら今度は合わせる帽子をどうしようかと考えてみたり。個人的には、どちらが派手でも成立しないように感じるから、組み合わせをアレコレ頭のなかで考えるんです。それも楽しい時間ですね」
今回、木梨氏が選んだ眼鏡は、ダブルブリッジが特徴的なラウンド型。イエローのレンズがなんともノリさんらしい。
「丸くて黄色いレンズにヤラれちゃいました。ラウンド形が本当に自分にマッチするか少し疑問はありました。これまで長くスクエア型のカザールをかけてきましたから。でも、今どきカザールをかけてるヤツなんて、ヒップホッパーか婆ちゃんくらいですもんね。このラウンド型はガラッと印象を変えられそうで実に面白い。遠近両用のレンズを入れて普段使いにするのもアリだと思っています」
木梨氏にとって眼鏡は気分を変えてくれるものだ。
「字を書く時から絵を描く時なども、眼鏡はマストアイテム。そして何より暗いところでは眼鏡なしではいられません。特に、薄暗い照明のイイ雰囲気の飲食店だと、何を食べてるか分からなくなっちゃうから。そうそう、行きつけの中華料理屋には明るいワット数の電球に換えてもらっているんです(笑)。この眼鏡はレンズがイエローなので気分も明るくなる。全体のコーディネイトも、フレッシュなものにチェンジできるように感じます」
Noritake Kinashi
1962年東京都生まれ。帝京高校の同級生・石橋貴明ととんねるずを結成し活躍。アーティストの一面も持ち、 現在は個展「木梨憲武展 Timing -瞬間の光り-」を開催中。全国を巡回する展覧会では毎回自ら展示を手がけ、会場ごとに展示の方法や内容が変わるため訪れるたびに新しい発見がある。10月10日より富山市ガラス美術館にて開催される。その後、京都、山形、鳥取、宮崎を巡っていく。
https://www.kinashiten.com
10月4日にデジタルEP『木梨ミュージック コネクション』が配信される。同月にはライブツアー「木梨の音楽会。」も開催。10月15日の東京公演は配信チケットが販売中。
https://eplus.jp/sf/word/0000003972
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EYEVAN PR TEL:03・6450・5300
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