TRAVEL

2022.01.05

シリアルインキュベート稲本健一がどんなに忙しくても毎年通うニセコのグラン・ヒラフの魅力

ニセコのグラン・ヒラフ

朝は多くのスキーヤーが、バージンスノーのゲレンデを滑るファーストトラックを目指す。

美しい山に対峙するゲレンデで圧倒的なパワーをもらう

飲食業のゼットン創業者で、今は自らの会社のほかに美容医療、ホテル業など8社の社外取締役や顧問、アドバイザーを務める稲本健一氏。多忙であっても、冬には必ず訪れてスキーを楽しむのがニセコだ。

パウダースノーの聖地、北海道のニセコは、カナダのウィスラー、フランスのシャモニー、スイスのツェルマットなどと並ぶ世界的ウインターリゾート。コロナ前は「日本で最も国際的なリゾート」といわれ、ゲレンデは日本人よりも外国人が多かった。

「毎年2、3回は必ず行きます。いつも滑るのは『グラン・ヒラフ』スキー場。ふわふわのパウダースノーを求めて、朝一番のリフトに乗って頂上へ。そこから見る羊蹄山(ようていざん)は最高です」

グラン・ヒラフは、羊蹄山と対峙するようにそびえるニセコアンヌプリ山の裾野に広がるスキー場。4つあるなかで最も良質な雪と最大の規模を誇る。日本百名山のひとつにあげられる羊蹄山は、ほぼ完全な円錐型で“蝦夷富士(えぞふじ)”と呼ばれる山だ。この美しい山を眺めながらの滑走は格別だという。

羊蹄山

羊蹄山は容姿端麗な山。富士山に似た姿から蝦夷富士と呼ばれる

「僕にとっては仕事も遊びも楽しいもの。やるからには、すべてに全力で挑みます。ニセコに行ったら早朝から日が暮れるまで、ひたすら滑るだけ。サンセットの羊蹄山もたまりません」

海外からの資本が集まり、五つ星ホテルや高級コンドミニアムが建ち並ぶニセコ。雪質を求めて世界中からスキーヤーが集まるだけでなく、今では富裕層がこぞってニセコを目指す。

「昨年オープンした『パーク ハイアット ニセコ HANAZONO』は快適なホテルでした。部屋が広くて居心地抜群。ここの部屋から見る羊蹄山も絶景です。ニセコって決してロケーションがいいわけじゃない。空港からも距離があるし。でも、とにかく気がいい。ニセコに来ると圧倒的なパワーをもらえるんです」

 

Kenichi Inamoto
1967年石川県生まれ。1995年にゼットンを創業。飲食業界でその名を轟かせる。2017年に会長を退任後、飲食業のみならず、いくつもの会社の経営に携わる。ハワイにも居を構え、趣味はサーフィン。トライアスロン、アイアンマンの世界中のレースにも参加する。

TEXT=ゲーテ編集部

PHOTOGRAPH=Aflo

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