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2024.06.21

「仕事の効率が上がり、自分時間が増えた」AIアプリ“Microsoft Copilot ”を知ってるか【体験記】

AIがすごいのはわかるけれど、本当に使えるの? 使いこなせるの? 半信半疑のまま「Microsoft Copilot」のアプリをダウンロードし、海外出張へと旅立ったゲーテWeb編集長・モリタ。数日後、こんがり日焼けして帰国した彼は、満足気かつ得意気な笑みを浮かべていた。そんな彼の旅日記with Microsoft Copilotをご一読あれ。

Copilot

オジサンでもAIを使いこなせる?

◯月✕日

旅特集の取材でヨーロッパのリゾートアイランドへ。みんな口々にうらやましいと言うが、正直タイミングが悪い。日本にいても終わらないくらい、大量の仕事を抱えた状態での海外出張は気が重い。青い空や美しい海を楽しむ時間はほとんどなさそう。素敵なホテルに泊まっても、きっとPCとずっと向き合うことになるのだろう……。

そんな僕の浮かない気分を察したのか、部下のコバヤシさんが声をかけてきた。

Copilot
ゲーテWeb編集長・モリタ。2024年はAIをフル活用していく年といわれているが、その波に乗れていない。

「モリタさん、MicrosoftのCopilotってAIコンパニオン知ってます? 資料をまとめたり、調べ物をしてくれたり、すごく便利なんです。アシスタント兼コンシェルジュみたいな感じです。アプリをダウンロードすれば無料で使えるから試してみたらどうですか?」

AIコンパニオン? AIがどんどん進化して、作家顔負けの文章を書いたり、本物と見分けがつかないような写真や動画を作れるようになっているというのは、ニュースなどを通してなんとなくは知っていた。自分が学生なら作文や論文を代わりに書いてもらうのに、などと考えたこともある。だが40過ぎの、最先端テクノロジーの4、5歩後ろをなんとかついていっているオジサンが使いこなせるとは思えない。「いやあ、無理だよ」と苦笑して答えると、コバヤシさんは自分のスマートフォンを取り出し、デモンストレーションを始めた。

「いいですか、本当に簡単ですから。“ステーキハウスで分厚いステーキをうれしそうに食べているビジネスパーソンの写真がほしい”。ほら!」

Copilot

コバヤシさんのスマホの画面には、まさに“ステーキハウスで分厚いステーキをうれしそうに食べているビジネスパーソン”の写真。あまりの簡単さに驚くしかない。「モリタさんでも使えますから」。そう言うと、コバヤシさんは半ば強引に僕のスマートフォンにアプリをダウンロードした。

イメージ通りの画像を生成!

◯月✕日

リゾートアイランドへの道のりは遠い。ロングフライトで到着したヨーロッパの空港でトランジットのために5時間待機。その間に編集部とリモートで打ち合わせを行う。僕が飛行機に乗っている時間、コバヤシさんは腕時計企画の撮影をしていたはずだ。

「おつかれさま。撮影はうまくいった?」

「はい、こんな感じです」

コバヤシさんが撮影した写真を送ってくれたのだが、いまひとつ納得がいかない。

「もう少し、自然な感じで腕時計が見えているイメージなんだよね。コーヒーカップを持った手元に時計があるって感じで……」

そこまで話してCopilotのことを思い出した。

「ちょっと待って。Copilotにイメージを作ってもらう」

Copilotを立ち上げ、“腕時計をつけてコーヒーを飲んでいる男”、“リラックスした雰囲気でコーヒーを飲んでいる男”など、いろいろやってみる。「これだ!」と思う画像ができあがったのは、3回目のプロンプト(指示)を出したときだった。

“カフェでコーヒーを飲みながら仕事をしている男性”

まさにイメージ通り。まるでCopilotが自分の頭のなかに入り込んで、イメージを引き出したような感覚になる。

Copilot
Copilotの「Designer」機能では、イメージする画像を簡単に生成してくれる。

「これ、こういう自然な雰囲気の写真がいいと思う」

「モリタさん、Copilotを使いこなしてるじゃないですか! ばっちりイメージ伝わりました。明日この方向で撮影し直します」

これまで写真のイメージを伝えるために、雑誌をめくったり、ネットで写真検索したりして、自分のイメージに近いものを見つけていた。思うような写真が見つからないときは、数時間を費やすこともあった。だがCopilotは、初めて使ったのに、使い方を誰かに教わったわけでもないのに、わずか数分でほぼパーフェクトな答えを出してくれた。リモートミーティングは、予定の半分の時間で終了。おかげで次のフライトを待ちながら、ワインを楽しむことができた。

Copilot提案のスイミングでリフレッシュ

◯月✕日

無事にリゾートアイランドに到着。ホテルにチェックインしたが、2時間後には取材が始まる。ベッドに横になってしまったらもう起きられないだろう。でも長旅で体が重く、頭もボンヤリした感じだ。そうだ、Copilotに相談してみよう。

“時差ボケに効くストレッチを教えて”

早速、いくつかのストレッチのメニューを提案してくれる。だが、ちょっと上級者向け。普段あまり運動をしない僕には難しいように思えた。重い体を引きずるようにベランダに行き、新鮮な空気を吸い込む。目の前に広がる青い海。ふと視線を動かすと、陽射しでキラキラと輝くプールが見えた。スイミングなら日本でもたまにやっている。

“長時間のフライト後におすすめのスイムメニューを教えてください”

Copilotは、あっという間に答えをくれた。

Copilot
「Fitness trainer」機能ではエクササイズプログラムの設計や、栄養などウェルネスに関することをサポートしてくれる。

“長時間のフライト後のスイムトレーニングは、体をリフレッシュさせるのに最適ですね……”。そして提案してくれたメニューは、200メートルをゆっくり泳ぐウォームアップと、計600メートルのメインメニュー、そしてやはり200メートルをゆっくり泳ぐクールダウン。それぞれの休憩のタイミングも教えてくれている。

1時間くらいでできる。取材前のリフレッシュにちょうどいい提案をしてくれた。よし泳いでこよう。Copilotにお礼を言いたい気分だ。彼? 彼女?と少し仲良くなれた気がした。

旅の最後のプロンプトは……

◯月✕日

あっという間の最終日。今回のリゾート取材は、Copilotのおかげでかなり効率的進んだ。

“夕焼けの写真を撮影したい。この島で夕焼けがいちばんきれいなスポットを教えて”

“地元のビールを飲める店を知りたい。なるべく庶民的な価格で”

どんなリクエストでもすぐに答えてくれる。レストランで朝食を食べたときは、地元の言葉で書かれたメニューもあっという間に翻訳してくれた。まるで熟練のガイドといっしょに旅をしているかのよう。

それだけではない。滞在中に読もうと思っていた次の仕事の資料もCopilotに要約してもらったおかげで、内容がスルッと頭に入った。コバヤシさんが言っていたとおり、確かにCopilotは最高のアシスタント兼コンシェルジュだった。

プロンプト入力のコツもだいぶつかめてきた。「目的」「場面と役割」「表現や表出の方法」。このあたりを的確に入れていくと、自分が望んでいたものに近い回答が得られる。AIだけに使えば使うほどCopilotと仲良くなり、“自分仕様”になっていく感覚も味わえた。まるで頭のなかを覗き込まれているような感覚は、「わかりあえている」という心地よさに変わっていった。

2024年6月にはこのCopilotをあらかじめ搭載した「Copilot+ PC」も発売されたという。Copilotともっと仲良くなり、より自分仕様にカスタマイズしていくなら、それを使う手もあるかもしれない。わずか数日でこんなに便利に使えたのだ。1、2ヵ月も使えば、オーダーメイドのスーツのように僕に馴染み、日々を快適にしてくれるのではないか。

僕は出発前の最後のプロンプトをCopilotに伝えた。

“家で待っている妻と子どものために、彼らが喜ぶ土産を買いたい。できれば合計30ユーロ以内で” 。Copilotが教えてくれたのは、島の名産の塩とワイン。帰ったらこの島のレストランで食べたシーフードのパスタでも作ることにしよう。レシピはきっとCopilotが教えてくれるはずだ。

最先端のAIモデルを搭載したCopilot+ PCが発売!

シリコンからOS、そしてアプリケーション層からクラウドに至るまで、AIを中心にPC全体を一から再構築。PC上で作業したり、見たものを探し出せる「リコール機能」、ほぼリアルタイムに手書きと文字によるプロンプトで画像を生成できる「コクリエイター」、瞬時に44の言語から英語へ翻訳してくれる「ライブ キャプション」、他にも「イメージクリエイター」「Windows Studio エフェクト」といった仕事でもプライベートでも役立つ機能がAI搭載によって実現した。
Surfaceシリーズからは、「Copilot+ PC」を搭載したSurface Laptop(¥207,680~)とSurface Pro(¥207,680~)が発売。AIに対応するため処理速度やバッテリーの駆動時間が飛躍的に向上したモデルとなっている。

問い合わせ
Microsoft Copilot | Microsoft AI
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-copilot

PHOTOGRAPH=杉田裕一 EDIT=川上康介

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