ただ高ければいいというワケではない。最上級と呼ばれるものには、それ相応の理由がある。ゲーテが選んだベスト・オブ・ベスト 最上級コレクション。今回は京都・加藤礦山(こうざん)の天然砥石。【特集 最上級主義2024】
海外の目利きも狙う、最上級のメンテナンスアイテム
近年は海外のトップシェフたちの間でも、和包丁を持つことが新たなスタンダードとなっており、合羽橋や日本橋の金物店では、ほとんどが外国人客なんて状況も、珍しくなくなっている。
その流れのなかで、和包丁の次に注目されているアイテムが、天然石の砥石だ。和包丁に慣れたシェフたちが、今その愛用の道具のために、最上級のメンテナンスアイテムを探し求めているようだ。
国産天然砥石のなかでも、別格の品質を誇ると言われるのが、鎌倉時代から採掘が行われていた、京都・梅ケ畑(うめがはた)の中山合(あわせ)砥石。この砥石が採れる加藤礦山が閉山してから約40年の月日が経っており、現在流通している上質な砥石は、そのほとんどが過去に採掘されたものの在庫のみ。
最近は海外の目利きが良質な物を買い集めているような状況もあり、その市場価格は高騰していく一方だという。100年単位で使える仕上砥石の中山合砥石を、家宝として代々受け継いでいくのもいいだろう。
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といしや www.toishiya.com
この記事はGOETHE 2024年2月号「総力特集:最上級主義 2024」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら ▶︎▶︎特集のみ購入(¥499)はこちら