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2024.05.24

過酷なレースに挑むヨットマン×年間手術数約1000件の眼科医、ふたりが視る未来のビジョン

過酷なレースに挑み続けるヨットマンと年間約1000件の手術を執刀する眼科医。患者と医師のふたりが視る未来とは?

医療法人財団順和会 山王病院アイセンター(眼科) センター長・清水公也氏(左)と、プロセーラー白石康次郎氏(右)。
医療法人財団順和会 山王病院アイセンター(眼科) センター長・清水公也氏(左)と、プロセーラー白石康次郎氏(右)。

白石「“見えるか見えないか”が生死を分ける。先生は世界一周の影の立役者です」

単独・無寄港・無補給で世界一周する「ヴァンデ・グローブ」完走をはじめ、過酷なヨットレースに挑み続ける海洋冒険家、白石康次郎氏と、日本で初めて眼内コンタクトレンズ、ICLを埋植し、「よりよい治療」のために研究を続ける眼科医、清水公也氏。同じヨットマンであり、眼科医と患者という関係のふたりが挑み続ける理由とは?

清水 ヨットマンにとって白石さんはレジェンド。特に私が感服しているのは、メンタルの強さ。単独での世界一周ともなれば、数ヵ月間たったひとりで、さまざまな困難に立ち向かうことになる。そんな過酷なレースに何度も挑戦されているなんて、白石さんは超人です。

白石 我ながら何があってもめげませんね。それに加えて生まれつき身体が頑丈(笑)。

清水 鍛えているんですか?

白石 週に2回はフィジカルトレーナーについて、ケガをしない身体づくりに励んでいます。

清水 メンタル、フィジカル、病気やケガをしないための健康管理。外洋セーリングには、これらが不可欠ですね。

白石 それから“良好な視界”も。天候や海の状況など眼から入る情報は、ヨットマンにとってすごく重要。しかも、現代のヨットはコンピュータ化されていて、計器の細かい数字をチェックしなければならないし、機械が壊れたら自分で直すという作業も発生します。“良好な視界”を常に維持できるかどうかが、生死を分けるといっても過言ではありません。僕は遠視でしたが、視力が段々と落ちてきて、それで先生にICLの手術をお願いしたのですが、これが実に快適!

清水 白石さんのリクエストはマスト先端、28メートル先がクリアに見えるようにというもの。それに応じて、眼内コンタクトレンズをカスタマイズしました。

白石 先生は世界的な眼科医であると同時にヨットマンでもあるので、僕の希望やニーズを瞬時に理解し、的確な治療をしてくれた。安心してお任せできます。フランス人のヨット仲間も先生に施術していただきましたが、彼も世界一周を達成しました。先生は影の立役者ですね。

清水 それは褒めすぎですよ(笑)。ただ、ヨットマンにとってICLが非常に適した治療だということは、自信を持って言えます。

白石 同感です。眼鏡は、波しぶきがかかれば一瞬視界を失うし、コンタクトは強い風でドライアイになりかねません。セールやロープが当たって破損する危険性もある。でも、眼内コンタクトレンズを埋めこんでしまえば、そうした心配はなくなり、ずれたり外れたりといった煩わしさからも解放されます。

清水「もっとよい治療法を見つけたい。その気持ちは増すばかりです」

清水 同じ理由で、レスキュー隊のように過酷な環境で仕事をする方々や、ボクシングや野球など動体視力が必要なアスリートからもICLは選ばれているんですよ。私自身、年間約1000件の手術を担当しています。

白石 それはハード! 先生も鍛えているんですか?

清水 トレーニングではないですが、毎日1万歩を目標に歩いています。今のところ体力的には問題ないですね。ただ、自分でも働きすぎだなとは思います。おかげで、ヨットも年数回しか乗れません(苦笑)。

白石 ヨットと同じで、手術も万にひとつの失敗も許されない過酷な仕事。きっと先生は、自然に癒やされるために、ヨットで海に出るんでしょうね。

清水 それはあるかもしれません。白石さんはなぜ海に?

ヨットマンと眼科医、ふたりのビジョンとは

白石 好奇心ですね。ヨットは自然が相手だから、何が起こるかわからない。実際、毎回違うトラブルが発生します。それをどう乗り越えるか、楽しんでいるところがあるのでしょう。

清水 医者の仕事も、やればやるほどわからないことが出てくる。もっといい治療をしたい! という気持ちは年々強くなります。ただ、すべてを解明するには時間がかかるだろうから、後進の育成にも力を入れています。

白石 僕も、今までは“人事を尽くして天命を待つ”だったけれど、この先は、次世代を育てることを天命とし、そのために人事を尽くそうと思っています。とはいえ、今年は大西洋横断を2回予定していますし、秋には「ヴァンデ・グローブ」に再挑戦します。まだまだ海から離れられないので、先生、これからも頼りにしています(笑)。

眼内にレンズを埋めこむ「ICL」治療とは

角膜の縁にわずかな切りこみを入れ、レンズを埋植する屈折矯正手術。手術は、「点眼麻酔後、角膜の縁を約3mm切開」→「切開した箇所から眼内コンタクトレンズを挿入」→「虹彩と水晶体の間に眼内コンタクトレンズを埋植」という流れで、片目約10分、両目なら約20分で終了。定期健診以外はメンテナンス不要で、調整が必要になった場合はレンズを取り出せるという可逆性もある。自由診療。

「ICL」治療イメージ
※イメージ図
プロセーラー白石康次郎氏
白石康次郎/Kojiro Shiraishi
プロセーラー
1967年東京都生まれ。1994年、ヨットによる単独無寄港世界一周の史上最年少記録(当時)を樹立し、2006年、単独世界一周ヨットレースで2位に、2016年には「ヴァンデ・グローブ」にアジア勢初参戦、2020年の同大会ではアジア勢初完走を果たす。現在はDMG MORI セーリングチームを率い、後進の育成などにも力を注ぐ。
山王病院アイセンター(眼科) センター長・清水公也氏
清水公也/Kimiya Shimizu
医療法人財団順和会 山王病院アイセンター(眼科) センター長
北里大学医学部を卒業後、東京大学大学院で博士号を取得。1998年より、北里大学医学部眼科学教室主任教授、2016年より山王病院アイセンター(眼科)センター長、国際医療福祉大学臨床医学研究センター教授。国内にふたりしかいないICLシニアインストラクター資格保持者(2024年3月現在)。

TEXT=村上早苗

PHOTOGRAPH=倭田宏樹(TRON)

HAIR&MAKE-UP=塩田勝樹(Sui) SPECIAL THANNKS=スター・ジャパン

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