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2023.12.27

超近視時代の今、世界が注目する”眼内コンタクトレンズICL”の魅力を徹底解説

近視や乱視といった眼の悩みの解決策として、トップアスリートやエグゼクティブたちに注目されている眼内コンタクトレンズICL。進化を続けるICLの実力を、その道のパイオニアが徹底解説!

清水公也氏
医療法人財団順和会 山王病院アイセンター センター長 清水公也氏。

眼内コンタクトレンズの第一人者が視る、ICLが生みだす未来

WHO(世界保健機関)によると、2010年の世界の近視率は人口の約28%だったが、2030年には約40%、2050年には約52%と予測されている。そんな超近視時代に突入している今、世界的に注目されているのがICL。眼の中に小さなレンズを埋植して視力を矯正するという治療である。

その歴史は古く、レーシックが最初に報告された1990年より前、1980年代に開発がスタート。国内では1997年に初の施術が行われ、2002年の臨床治験を経て2010年には厚生労働省に承認されている。

視力矯正法にはメガネやコンタクトレンズ、角膜屈折矯正手術のレーシックもあるが、トップアスリートやエグゼクティブたちを中心に、ICLを選択する人が年々増加。

その理由について、国内ではふたりしかいない(2023年12月現在)ICLシニアインストラクター資格保持者で、日本で初めてICLを執刀した清水公也医師は、「強度の近視や乱視にも適応するなど矯正範囲が広い、着脱の必要がなく一日中クリアな視界を維持できる、ドライアイの心配がない、といった優位性が支持されているのでしょう」と分析する。

そうした理由に加え、メガネには視野が狭くなる、モノが小さく(遠視の場合は大きく)見えるといった欠点が、コンタクトレンズはアレルギーの悪化がある。また、角膜を削るレーシックには、視力が安定しないほか、近視の再発や夜間視力の低下の危険性、角膜が薄い、ドライアイを患っている場合は手術ができないといった難点があるという。

ICLは自由診療のためコストはかかるが、術後に必要が生じればレンズを取りだすことが可能。対してレーシックは一度手術したら元に戻せないというデメリットもある。

「私はこれまでさまざまな分野のアスリートにICLを執刀しましたが、レーシングドライバーは『ピットの指示がよく見えるようになった』と、ゴルファーは『ボールがよく見えるようになった』とおっしゃっていました。動体視力が必要なスポーツにも非常に有効だと思います。また、天候に左右されることなく良好な視界が保てるので、世界一周を成し遂げた海洋冒険家も喜んでおられました」

ICL手術の様子
現在も日に数件の手術を執刀している清水先生。その腕を頼り、世界中から患者が訪れる。

研究に3年。世界から注目される眼内コンタクトレンズを開発

メリットが多いICLだが、当初は眼内の房水循環という水の流れを妨げることから白内障や緑内障のリスクがあり、虹彩切開を施すために2度の手術が必要などの難点も。

その解消にと、清水医師が考案したのが、レンズ中央に極小の穴を開けたホールICL。穴があれば正常な房水循環を妨げず、手術も一度で済む画期的なレンズだ。

「ヒントになったのは、ハワイのすばる望遠鏡。レンズ中央は光を通過させない構造になっているのですが、それならコンタクトレンズの中心に穴が開いていても視界を保てるのではないかと閃きました」

研究開発に3年を要し、レンズを製造してくれるメーカーを探しに世界中を飛び回った。何度断られてもあきらめなかったのは、「正しいことをしているのだから、絶対に成功すると信じていた」からだ。

その情熱が実を結び、2007年には清水医師が世界初の埋植を実施。日本で唯一国の承認を得たこの眼内コンタクトレンズは75ヵ国以上で、200万眼を超えて埋植され、世界のスタンダードになっている。

現在は、深刻度を増している老眼と子供の近視治療の研究に力を注いでいる清水医師。「患者のニーズに応える。私にとって、それに勝る幸せはありません」

世界的権威は今後も燃えたぎる挑戦心を胸に、歩み続ける。

眼内コンタクトレンズ「ICL」治療とは

角膜にわずかな切りこみを入れ、そこから眼の中にレンズを埋植する屈折矯正手術。激しく動いてもメガネやコンタクトレンズのようにずれることがなく、一日中クリアな視界がキープできる。

治療は、「点眼麻酔をして角膜を約3㎜切開」→「切開した箇所からレンズを挿入」→「虹彩と水晶体の間にレンズをはめる」という流れで、手術は約20分で終了。

ビジネスパーソンが眼内コンタクトレンズを選ぶ3つの理由

1.手軽でメンテナンス不要

メガネやコンタクトレンズのように、つけたり外したりする必要がなく、定期健診以外のメンテナンスも不要。レンズを挿入したことによる不快感や異物感もほぼなく、半永久的に使用できる。煩わしさとは無縁なので、精神的解放感が得られる。

2.合わない場合は取りだし可能

レーシックのように角膜を削るのではなく、角膜を約3㎜切開して、レンズを眼の中に挿入する施術のため、万が一合併症が起きたり視力調整が必要になったりした場合は、レンズを取りだせるという可逆性もある。

3.手術は短時間で終了

手術は点眼麻酔をしてから行われ、痛みはほとんどなし。片目約10分、両目約20分で終了の日帰り手術なので、多忙なビジネスパーソンでも受けやすい。当日は70%程度の見え方だが、1日たてば90~100%の見え方になり、ふだんの生活が可能に。

清水公也氏
清水公也/Kimiya Shimizu
医療法人財団順和会 山王病院アイセンター センター長
北里大学医学部を卒業後、東京大学大学院で博士号を取得。1998年より、北里大学医学部眼科学教室主任教授、2016年より山王病院アイセンター(眼科)センター長、国際医療福祉大学臨床医学研究センター教授。白内障、屈折矯正手術の世界的権威でもある。

TEXT=村上早苗

PHOTOGRAPH=倭田宏樹(TRON)

HAIR&MAKE-UP=塩田勝樹

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