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2021.02.15

医者が教える、一流の人がサウナを習慣にしている理由

今やすっかりその人気が定着した感のあるサウナ。ビジネスエリートにとってサウナは裸の付き合いができる社交の場であり、また、ひとり籠もって心身をととのえるマインドリセットの場だ。

サウナが仕事に効く理由

“ととのう”の奥にあるサウナの可能性

よく耳にするようになったサウナ用語の「ととのう」。これは言い換えるとどんな表現になるのだろうか。

「異常感覚、あるいはいつもと違う感覚。それ以上でもそれ以下でもありません」と冷静に言うのは、医師であり日本サウナ学会代表理事、通称サウナドクターの加藤容崇氏だ。

サウナは非常に熱い、水風呂はとても冷たい、そして外気浴で休む。この流れは刺激そのもので、脳を活性化させるのだという。そもそも、サウナは身体に負担をかける行為。交感神経を思いっきり引っ張り、反動をつけて深くリラックスさせる。「ととのう」の正体はその急激なスイッチングの副産物なのだ。ややもすれば「ととのう」ばかりが注目されがちだが、実のところそれはサウナの目的のすべてではない。

「仕事ができる人はサウナが好き、ではなく、サウナが好きだから仕事ができる、のです」と加藤ドクター。ビジネスパーソンがサウナを習慣にすべき理由を次のように語る。

「以前、論文で面白い調査を読みました。プロスポーツの1軍選手と2軍選手を比較すると、2軍は試合後の興奮状態がカームダウンできなくて休めない人が多い。一方、1軍はすぐに気持ちをオフに切り替えてしっかり休める。要するに精神のスイッチを上手にオンオフできない人は成績も残せないというデータでした。つまりコンディショニング下手は一流になれないという証左だということです」

となると、どうやって手っ取り早く心身を準備万端の状態にするかが重要になってくる。

「つまり効率よく、さしたる訓練もなしに効果を得られるのがサウナなのでしょう。心身にいいことがあり、それを肌で知った人がサウナを利用して結果を残しているのです」

ところで加藤ドクターは、サウナの可能性についてはどのように考えているのだろうか。

「みんな、健康は尊いものだとわかっていながら、実際にそこには明確な価値基準がありません。例えば病気の治療費はだいたいの値段が決まっている。すい臓がんには何百万円も払うのに、スポーツジムの年会費30万円を惜しむ人が少なくない。それは健康に値段がついていないからです。病気インフラの場合、病院はたくさんある反面、健康インフラはあまりない。でも、サウナはそれになりえます。効果を感じられて、しかも身近にあって、面倒くさくなく、気持ちいいのですからね」

公衆サウナがこれだけある国は珍しく、しかも海外に比べて価格も安い。サウナは一過性のブームで終わってはいけないのだ。ただし身体に負担をかける行為であることは事実。ゆえに加藤ドクターは間違った広まり方は危険だと警鐘を鳴らす。

「適切な人が適切なタイミングで適切に行う健康インフラなんだよ、と広めることが次のフェーズだと考えています」

 

サウナでやるべきこと、やってはいけないこと

1. 身体が温まっていないのに顔だけ火照るのは効率が悪い。それを防ぐためには顔にタオルを。

2. サウナ室では全身をムラなく温めるべく足を上げ、外気浴は気持ちよさ最優先で横になる。

3. 冷たすぎる水風呂はNG。医学的には深部体温まで冷えてしまう15℃以下は避ける。

4. 「フラフラ」と「ととのう」を混同してはいけない。適正は3セット。入りすぎに注意。

5. サウナの後は栄養補給が必須。摂るべきは高いカロリーではなく、あくまで栄養。

 

Yasutaka Kato
1983年群馬県生まれ。北海道大学医学部を卒業後、同大学院で医学博士号取得。ハーバード大学医学部附属病院を経て、現在は慶應義塾大学医学部腫瘍センター特任助教を務める傍ら、日本サウナ学会代表理事としてサウナを多くの人に広める活動に励む。著書に『医者が教えるサウナの教科書』(ダイヤモンド社)がある。

TEXT=三井三奈子

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