世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎。顧客の多くが国内外のエグゼクティブ、有名企業の経営者という彼による、スコアも所作も洗練させるための“技術”と“知識”を伝授する最新ゴルフレッスンコラムをまとめて振り返る。まだまだ厳しい寒さが続くが、ゴルフシーズン到来に向け、コソ練を積み重ねてスコアアップを目指したい。 ※2019年09月掲載記事を再編
ゴルフスコア"100切り"のための5つの条件と、"90切り"のためのKPI設計
多くの人がゴルフを始めてから最初の目標にするのが、1ラウンドで100を切ることだ。しかし実際にはゴルファーの中で、100を切れる人より切れない人のほうが多いと言われている。
コーチ目線でも、ゴルフ入門者が100を切るのは大きな壁があると思う。立ちはだかる、条件を挙げてみた。
①ラウンドに慣れる。
②OBを4つ以内に抑える。
③左右の曲がりを抑える
④パッティングは3パット以内に収める。
⑤連続したミスは2回までに抑える。
この5つができていれば100は切れる。もしこの条件を満たしていながらも100が切れない人がいるとすれば、技術的な部分やコース戦略に致命的か欠陥(圧倒的な飛距離不足、一切のコースマネジメントの欠落等)があるかもしれない。
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根気強い練習ではなく、パッティングの再現性を上げる方法
ゴルフは再現性のスポーツといわれるが、パッティングはその最たるものだ。打つ距離は比較的短いためショットほどは変わらず、ライもフェアウェイに比べれば水平に近い。適応力よりは圧倒的に「同じフォームでボールを芯でとらえる」ことが重要になる。力も必要ないため鍛錬のしようによっては、アマチュアがもっともプロに近づける領域といえるだろう。
さてパッティングの再現性を上げる方法だが、実は「スムーズに動くこと」がなによりも重要になってくる。動きに制約を設けガチガチにフォームを固めたほうが、同じ動きになりやすそうと思った人も多いと思う。しかしこれは動かしやすさを度外視しているため、リズムがバラバラになったり意図しない手の動きが出やすいのだ。
アマチュアのアドレスを見ていると、すでに動かしにくそうな構えになっている人がいる。原因はパターの形に合わせて、アドレスを作っているからだ。アマチュアの多くはまずボールに合わせてパターを置き、そこから立ち位置やグリップを作っていく。自分の構えやすさよりも、パターのすわりを優先させているのだ。当然パターの形やライ角、長さによってアドレスが変わってくる。運よく動きやすい姿勢とパターのスペックがマッチすればよいが、雲をつかむような話だ。
パターに体を合わせると、再現性が低くなるばかりか無理な姿勢をとることで腰などを悪くし体を壊す要因にもなる。だからこそパターを新調する際は、フィッティングをしてほしい。アマチュアの人に聞くとドライバーのフィッティングには時間とお金をかける人はいるが、パターを調整したという人には数えるほどしか会ったことがない。
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ゴルフアマチュアがやりがちなパッティングの2大ミスを解決するグリップ
正しいパッティングの形を身につける際、その構成要素はアドレスとストロークに分けることができる。「目標に対して正しく立てているか」という点と、「思い通りにクラブを動かせているか」という点はまったく異なる要素なので、別々に考えることで課題をシンプルに分析することが可能だ。
アマチュアのパッティングにおけるミスの要因は、それほど多くない。代表的なものは2つ。アドレスで目標の右を向いてしまうことと、ストローク中に軌道やフェース面の向きが不安定になる事だ。
多くのアマチュアは、アドレスで目標より右を向いて構えがちだ。右利きの場合順手のアドレスでは左手より右手が下に位置するため、軸が右に傾き肩のラインや目線が右に向きやすい構造になっている。更に構えた後にボールを見て方向や距離を確認すると、顔を上げる動作により、徐々に右を向く可能性が高くなってしまう。
そこでおすすめしたいのが逆手(左手が右手の下)で握るクロスハンドグリップだ。クロスハンドで握ることで左肩が上がりにくくなり、構えた時点やボールを確認するときでも左肩が被りにくくなり、目線も適切に保てる。
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