現地時間2023年6月20日に始まった2024SS PARIS FASHION WEEK。ファレル・ウィリアムスがメンズ クリエイティブ・ディレクターに就任し、ファッション業界内外から多くの注目を集めていたルイ・ヴィトンのランウェイ。パリコレ初日、ルイ・ヴィトン本社前のセーヌ川に架かるポンヌフ橋を貸し切って(数日間!)の盛大なプレゼンテーションとなった。
ファレルの新生「ルイ・ヴィトン」は没入型ランウェイ
ルイ・ヴィトンの新メンズ・クリエイティブ・ディレクターに就任したファレル・ウィリアムスのデビューコレクションとなる2024年春夏メンズ・コレクション。
会場まではオルセー美術館からボートでセーヌ川の風を感じて、優雅な時間―――。
座席に着くと、リリースがセットリストとなっており、いかにもファレル・ウィリアムスらしいなという印象。
それぞれがファレル・ウィリアムスに対してのイメージがあると思うが、一体ルイ・ヴィトンではどんな洋服を作るのだろうとワクワクしていただろう。
今回はダミエ祭り(正確にはダミエ・パターンとカモフラージュが融合した“ダモフラージュ”)。テーラリングもあり、大人が“楽しめる”洋服の数々。
何よりもフィナーレに向けて加速するオーケストラも入った爆音ミュージックは、思わず身体を揺らしてしまうほどの迫力。
ラストは全員が総立ちするという一体感のある素晴らしいランウェイだった。
と、普段であればここで終わるのだが、その会場で行われたアフターパーティ。
30分の時がたち、登場したのはなんとJAY-Z。圧巻の生ライヴ!
そして、しばらくするとファレル・ウィリアムス自身が登場。
いやいやアフターパーティまで自分で最高潮に盛り上げられるクリエイティブ・ディレクターは今までにいた!?と全員が期待通りの驚きだった。
しばらくコロナもあり少し勢いを出しづらい日々が続いたが、「ファッション=楽しい」を実感できる演出。
ここまでオーディエンスを愉しませられる人がつくる洋服をこれからもどんどん見ていきたいと心から思う1日となった。