ビジネスの最前線で闘うリーダーやスペシャルな人の傍らには、仕事に活力を与え、心身を癒やす、大切な愛用品の存在がある。それらは、単なる嗜好品にとどまらず、新たなアイデアの源となり、自らを次のステージへと引き上げてくれる、最強の相棒=Buddyでもあるのだ。今回紹介するのは、投資会社経営 岡本禮氏の相棒のクルマ。特集【最強の相棒】
仕事もサーキットも全開で走り続けたい!
東京湾アクアラインを千葉県側へ渡り、最初の木更津金田ICを出て約3分。瀟洒(しょうしゃ)なガレージハウス「BINGO CITY」の中庭に佇んでいたのは、〝地球上で最も速いクルマ〞を標榜するケーニグセグ レゲーラ RS。
5ℓV8ツインターボに3基の電気モーターを組み合わせたパワーユニットは最高出力1500馬力、最大トルク2000Nm以上! 0 ←400km/h〜0(停止)の世界記録31.49秒を持つ、スウェーデンのモンスターマシンだ。
カミソリの刃のように垂直方向に跳ね上がる電動ラプタードアを開け、颯爽と降り立ったのは岡本 禮氏。投資会社を経営する若きエグゼクティブだ。腕にはゴールドのリシャール・ミルRM65-01が燦然(さんぜん)と輝く。
「クルマは学生時代から数えて100台近くを乗り継いできました。なかなか理想の一台に出会えず、やっとみつけた相棒はこのケーニグセグ。加速の安定感、ブレーキング時の姿勢、放つオーラが他のクルマとは別次元。先日、富士スピードウェイで慣らし中のケーニグセグで、スロットル開度を抑え気味にして走ったんですが……それでも、『翼をつけたら本当に離陸しそう』な強烈なパフォーマンスに惚れ直しました」
希少性があり、ストーリーのあるクルマや腕時計、banksyのアートなどを愛でる岡本氏。自ら操縦し、触れ、鑑賞し、刺激を受けることでアドレナリンが湧出(ゆうしゅつ)し、自分も一流の仕事をしなくてはと、仕事に対するプレッシャーに繋がる。天才的な技術者の片鱗に触れるのが目的でもあるのかもしれない。
「ケーニグセグのコクピット=非日常の世界に身を置くことで前向きな気持ちになり、かつ最高のリフレッシュにもなります。レゲーラには生物みたいな息遣いも感じるし、普段使いもこなせるフレキシビリティを持っているところもいいですね」
パガーニ、フェラーリ、アストンマーティン・・・、仲間とクルマを走らせる
所有するケーニグセグやパガーニ、フェラーリ、アストンマーティン、ロールス・ロイス、ポルシェ911カップカーなどを仲間と一緒に存分に、惜しげもなく走らせるのが岡本氏のポリシー。
「クルマは走らせないとわからない。友人知人や我が社の社員にもどんどんステアリングを握ってもらいますし、富士や鈴鹿でも貸切にして走行を楽しんでいます。私がプロデュースした、ここ木更津と御殿場の高級賃貸ガレージハウス『BINGO CITY』は、クルマ好きが集う上質な空間。大好きなクルマで走ったあともパーティやクルマ談義で仲間や入居者と盛り上がりたい、と考えたのがきっかけです。運転を愉しんだあとは渋滞を避け、一泊して翌朝空いている時間に気持ちよく仕事に向かえばいいじゃないですか」
凝り性で、何事もどうせやるなら徹底的にやりたい、と話す岡本氏。ケーニグセグの慣らし終了後には富士スピードウェイでの400km/h全開走行を今から楽しみにしている。
岡本 禮
1977年埼玉県生まれ。投資会社のトップとしてコンサルティング事業やホテル事業、再生可能エネルギー事業などを推進。ビジネスシーンでは運転手つきのマイバッハで移動することが多い。