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2021.07.24

まさにマジックカーペット・ライド! アウディ e-tron「Sライン」の実力とは?

アウディが初めて日本導入したBEV(Battery Electric Vehicle)が、スタイリッシュなクーペSUVのアウディ e-tronスポーツバック。続いて、オーセンティックなSUVであるアウディ e-tronが登場した。e-tronのグレードは3種類で、ベーシックモデルのほかに装備が充実した「アドバンス」、スポーティな演出が施された、今回紹介する「Sライン」の展開となる。アウディは2025年までに20車種のBEVを投入するとアナウンスしている。連載【NAVIGOETHE】Vol.59

アウディ e-tron

AUDI e-tron ¥9,330,000~

移動の価値を再定義するアウディ流EV

「EVの時代になると、いろいろな企業が自動車産業に参入する」というニュースを見かける、確かに。EVは、言ってみればラジコンを精密にコンピュータ制御するようなシンプルな構造だ。これなら造れそうな気がするし、アップルやグーグルが造るロボットEVとか、アマンがプロデュースするリゾートEVなどなど、夢が広がる。

一方で、そんなに簡単か? という疑念もある。そんなことを考えながら、BEV(バッテリーに蓄えた電気だけで走る純粋なEV)のSUV、アウディ e-tron50クワトロ Sラインで、都内から長野県茅野までの約190㎞のツーリングに出発した。

アウディ e-tron

給電口は左右にあり、それぞれ家庭での普通充電と、日本におけるスタンダードであるCHAdeMO規格の急速充電に対応する。フル充電での航続距離はバッテリーの大きな「55」だと400km以上。充電場所は、標準装備のカーナビゲーションシステムで簡単に検索できる。

ストップ&ゴーが連続する都心部では、EVのスムーズさに心を奪われる。同時に、エンジンの面倒くささを思い知る。燃料を噴射して、爆発させて、ピストンを動かして、それを回転運動に変換してタイヤに伝えるというエンジンの工程は煩雑だ。おまけに、ある程度まで回転を上げないと最大の力を発揮しないというわがまま者。対するモーターは、電流がピュピュッと流れた瞬間に最大の力を出してくれる。だからレスポンスがいいし、赤信号からの発進も力強くてストレスがない。

高速道路でも、ノイズや振動のない車内は快適だ。会話が減った熟年夫婦だと気まずくなるんじゃないかというぐらい静か。なのでそんな時にはオーディオのスイッチを入れる。バング&オルフセンの豊かなサウンドが心を潤し、ふたりを出会ったばかりのあの頃に引き戻してくれる、かもしれない。

アウディ e-tron

基本的にはブラックとシルバーで構成されるアウディらしいインテリア。シンプルでありながら上質さを感じさせるのは、吟味された素材の質感と、デザイン性の高さゆえだろう。

驚くのは高速クルーズでの素晴らしい乗り心地で、イギリスの自動車専門誌にたまに登場する「マジックカーペット・ライド(魔法の絨毯のような乗り心地)」というフレーズが頭をよぎる。これは、標準装備のアダプティブエアサスペンションの手柄だ。路面のコンディションや運転の状況に応じて、瞬時に足回りのセッティングを変えるこの仕組みには、「高級な乗り心地とは何か?」を考え続けてきたアウディの技術者たちの英知が詰まっている。これを、例えば電機メーカーがすぐに真似できるものだろうか?

長野の美しいワインディングロードを駆け抜ける。アウディのコーナリングはしばしば〝オン・ザ・レール〞、すなわち線路の上を走るように正確だと評される。このクルマも、思い描いた理想のラインをぴたりとトレースする。気持ちがいい。この仕組みには、アウディ独自の4駆システムであるクワトロが貢献している。4つのタイヤそれぞれに適切なトルクを与えることで、ぴたっと曲がるようになっているのだ。

アウディ e-tron

サイドミラーに代わって、高解像度カメラが映す映像で視界を確保するバーチャルエクステリアミラーがオプション設定される。慣れるまでに多少時間がかかるが、暗さや悪天候に強い。

クワトロは、モータースポーツの極限のバトルで磨かれた技術。アウディはお洒落なメーカーだと思われがちだけれど、もともとは理系の武闘派集団だ。命を懸けて磨き上げたこの技術を、ゲームでクルマを知った気になったモヤシっ子が真似できるのか。おまけに、電光石火の素早さで、超精密にトルクを制御できるモーターのおかげで、アウディの〝オン・ザ・レール〞感は3割ほど増量している。

アウディ e-tron

最大50kWまでの国内CHAdeMO規格の急速充電に対応。急速充電器を用いれば30分の充電で約121km分の充電を行える(充電開始時の容量に左右される)。

こうしてみると、やはり誰もがEVを造れるとは思えないのである。正直、まだBEVには充電という課題がある。でも、エンジン車の黎明期にいろいろな問題を解決できたのは、クルマを面白がった貴族や企業家がバンバン乗り回したからだ。

環境だけでなく、快適さやスピードの刺激という意味でも電動化は明白。多少の面倒は承知で新しい価値に飛びこむ興奮を味わうのか、それとも絶対に安心になるまでみんなと一緒に待つのか。どちらかだ!

アウディ e-tron

旅の休息地に「ヤマウラステイ」
ツーリングの目的地に選んだのは、長野県・八ヶ岳の裾野「山浦」の集落にある古民家ヤマウラステイ『清水』。古民家改修の第一人者として知られるアレックス・カー氏が監修。一棟貸しの宿では、自炊はもちろん、地域の食材を使ったケータリングも充実。アクティビティ体験とともに〝上質な日常こそが贅沢〞という特別な時間を楽しめる。(ちの旅 TEL:0226-73-8550)※特別に許可を得て敷地内にクルマを乗り入れています。

アウディ e-tron
50 クワトロ Sライン

ボディサイズ:全長4900×全幅1935×全高1630mm
ホイールベース:2930mm 
システム最高出力:313ps
システム最大トルク:540Nm
駆動方式:AWD(クワトロ)
乗車定員: 5名 車両価格:¥11,080,000~

問い合わせ
アウディ コミュニケーションセンター TEL:0120-598-106

TEXT=サトータケシ

PHOTOGRAPH=デレック槇島(StudioMAKISHIMA)

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