マクラーレンから初の量産ハイブリッドスーパーカーが登場した。その名もアルトゥーラ。
「“アート・オブ・デザイン”と“フューチャー・テクノロジー”のハイブリッドを意味する造語です」と言うのはマクラーレン・オートモーティブ・アジア日本支社 代表 正本嘉宏氏。
「2965万円という価格で、プラグインハイブリッドを送りだしたことに我々としては大きな意味があります。心臓部にはモーターを組み合わせたバンク角120度の完全新設計V6ツインターボを搭載。トラクションのことを考えればAWD駆動がセオリーですが、そうすると重量増は避けられない。ではマクラーレンはどうするか? その答えがアルトゥーラです。徹底的な軽量化を果たしたMCLAという新技術を導入し、これまで同様ミッドシップにこだわり、動力性能を最大化。車重は画期的な1500kg以下を実現しました」
これまでもスーパーカーの在り方を、ライバルよりもいち早く先に示してきたゲームチェンジャーの動向から目が離せない。
McLaren Artura
今後、販売の主力を担うマクラーレン初のシリーズ生産ハイパフォーマンス・ハイブリッド(HPH)スーパーカー。ハイブリッドシステムは官能サウンドを放つ、新開発の3ℓV6ツインターボで、システム全体で680ps/720Nmを発生。フルEVとしての航続距離は最大30km、最高速130km/hまでフルEVで走れる。
Yoshihiro Masamoto
東京都生まれ。マクラーレン・オートモーティブ・アジア日本支社 代表。2017年8月より現職。自動車業界において30年以上の経験があり、マクラーレンにおける日本市場での新たな成長のけん引役となる。マクラーレンの伝道師。