ART

2021.10.03

世界中のセレブが熱視線を送る、ピエール・ジャンヌレのヴィンテージ椅子とは?

投機的バブルが追い風となり、価格高騰を続けるヴィンテージアイテム。アートピースであればあるほど、その取引は熱狂的コレクターが優先され、出回ること自体まれだ。各ジャンルの専門店に今注目のヴィンテージを教えてもらった。

ピエール・ジャンヌレがデザインした椅子

同じデザインでも表情が異なる

建築家のピエール・ジャンヌレは、従兄弟であるル・コルビュジエの右腕としてインドのチャンディーガル都市計画を監督した。

建物内で使う家具も彼がデザインしたと言われているが、その存在は有名な建築群の陰に隠れ、半世紀近く注目を集めることがなかった。

しかし、その家具たちに、2000年頃から徐々に注目が集まりはじめ、国外流出を懸念したインド政府により輸出が制限。その影響もあってか近年では、高値で取引が行われている。

モダニズムの中心にいたジャンヌレらしい機能的で直線的なデザインではあるが、インド現地で生産されたその佇まいはプリミティブな存在感を放つ。

オールドチークの重厚感ある艶は、時を経てますます輝きを増している。

 

Vintage Chair

1950~’60年代にチャンディーガルのためにデザインされた家具は、椅子だけでも数十種類。複数の工房で作られていたため、同じデザインでも微妙に個体差がある。上左:ライティングチェア¥528,000、上中:ハイスツール¥385,000、上右:イージーチェア¥2,5000,000、下左:ライブラリチェア¥440,000、下中:ロースツール¥440,000、下右:フローティングチェア¥528,000

 

モト ファニチャー
住所:神奈川県相模原市南区麻溝台
TEL:050-3704-0914
休業日:水曜 ※予約制
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TEXT=西原幸平(Eater)

PHOTOGRAPH=横山新一

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