寺田倉庫がコレクターから預かり、保管する貴重なアート作品を常設展示する日本初のコレクターズミュージアムとして、兼ねてより注目を集めていた「WHAT」が、12月12日に満を持してオープンする。前日11日にメディア内覧を控えるなか、ゲーテ編集部は完成間近の「WHAT」内で、西野七瀬さんをお連れし表紙撮影を敢行! 雑誌発売に先駆けて、ここでは、メディア初公開となる「WHAT」の全貌をお届けする。
奈良美智、会田 誠、大山エンリコイサム……、コレクターの視点を感じる美術館
1970年代から美術品保管サービスを行う老舗でありながら、世界中から視察に訪れるという伝統画材ラボや、気鋭のギャラリーが集う「TERRADA ART COMPLEX」などを展開し、天王洲をアートの一大拠点とすべく街づくりにとり組む寺田倉庫。その大きな目玉となるミュージアムが「WHAT」だ。
寺田倉庫で美術品保管サービスを利用しているコレクターが所有する作品を一般公開し、その魅力を広く発信するためのコレクターズミュージアムとして、12月12日にオープン。コレクターの視線を感じながらアートを鑑賞するという、通常の美術館とは違う楽しみ方を提案する。
オープニングとなる展示「-Inside the Collector's Vault,vol.1-解き放たれたコレクション」展では、日本を代表する現代アートコレクター・高橋龍太郎氏と実業家A氏、ふたりのコレクターをフィーチャー。その個性豊かなコレクションには、奈良美智、会田 誠、大山エンリコイサムら現代アートシーンで活躍する作家がずらりと並ぶ。
作品をただ眺めているだけでも満足度が高いのだが、特筆すべきは、そのオーディオガイド。コレクター自身の言葉で、その作品の魅力や購入に至った理由などを語ってくれるのだ。しかもQRコードを読み込めばスマートフォンですぐに聞けるシステムになっており、そういった細部にも、「現代アートをより多くの人に開放したい」という寺田倉庫とコレクターの思いを感じることができる。
1階では、建築倉庫プロジェクト「謳う建築」展も同時開催。住まいと向き合う建築家が建てた住宅を、詩人が訪問し、彼らの言葉を通して五感を揺さぶる空間の本質を浮かび上がらせるというユニークな試みで、篠原一男が設計した「谷川さんの住宅」 について谷川俊太郎が新詩を創作するなど、その組み合わせも一見の価値ありの内容。ミュージアムショップも併設されており、「WHAT」オリジナルのアイテムも順次展開予定だという。
ゲーテ2月号(12月24日発売)では、完成を間近に控えた「WHAT」にてロケを実施。女優の西野七瀬さんと一緒に、A氏の奈良美智コレクションをひと足早く見学させてもらった。撮影では、キャンバスに顔を近づけ、作品をひとつひとつじっくりと眺めていた西野さん。彼女が「WHAT」をどう楽しみ、アートに触れたのか、ぜひ誌面をご覧いただきたい。ご予約はこちらから!