アジア競技大会に沸いた名古屋は、美食のニュースでも大賑わい。「サカエヤ」と「サスエ前田魚店」。肉と魚の2大巨頭“尽くし”に心酔する注目店から、今回は名古屋・高岳の「太郎」をご紹介。

日本一の鮮魚店から届く旬魚をコースで堪能
イタリアンからとんかつまで、さまざまなジャンルの店を手がけてきた名古屋きっての飲食人、山口太郎氏が自身の集大成として2026年6月にオープンしたのが「太郎」。閑静な街並みに溶けこむマンションの専用入口でセンサーに手をかざすと静かに扉が開き、その瞬間から美食への期待が一気に高まる。
ここで供されるのは、デザート以外はほぼ魚を主役に組み立てられるコース。しかも、その魚はすべて日本一の鮮魚店として知られる焼津の「サスエ前田魚店」の前田尚毅氏の仕立てによるものだ。美しいアミューズに始まり、魚の豊満な風味を生かした料理が続々と。しなやかな弾力に富んだ活鯵のマリネや秋口に旬を迎える活鰆のキュイソンなど、的確な塩当てや火入れで到達点まで引き上げられた魚の旨みの余韻を伸ばす。
基本の仕事をきちんと踏まえ、食材を生かし切ることこそが料理人の使命。仕こみに勤しみ、営業時はサービスも担う山口氏はワイン業界で働いた経験を生かし、ワインはペアリングではなくデギュスタシオンを提案。2万円台から45万円まで幅広く6種を揃えており、鮮烈な食体験に名古屋のダイニングシーンの現在地を知る。
太郎/Taro
住所:愛知県名古屋市東区泉2-23-9 タウンマンション泉
TEL:052-982-8190
営業時間:12:00〜15:00、18:00〜23:00
定休日:不定休
座席数:10席、個室1室
料金:コース¥19,800ほか
Instagram:@taro_restaurant_nagoya






