数多くのボトルを所有し、世界のコレクター垂涎のウイスキーをプロデュースする“ウイスキー人”舩木上次氏の貴重なコレクションを一挙公開。【特集 ニッポンのSAKE】
「清里フィールドバレエ」を貴重な国産原酒を使ったブレンドで表現
毎夏、「萌木の村」で開催される、世界最大規模の野外バレエフェスティバル『清里フィールドバレエ』。その舞台から得たインスピレーションをもとに、国内蒸留所の貴重な原酒を贅沢に使ってつくられるジャパニーズウイスキー。
25周年から33周年まで、シングルモルトやブレンデッドウイスキーが現時点で9本リリースされ、国内外のウイスキーコンペティションでも高く評価されている。
オールドファンには懐かしいダブルサイズの庶民派ウイスキー
通常の倍となる容量1440mlのダブルサイズボトル。かつて軽井沢蒸溜所を所有していた三楽オーシャンの「ホワイト」(左)、協和醗酵工業の「ダイヤモンドウイスキー」(右)といった、今は存在しないメーカーの製品や、往年のウイスキーファンには懐かしいニッカウヰスキーの「ハイニッカ」(左から2番目)、サントリー「ホワイト」(右から2番目)も。すべて1980年代にリリースされたボトルだ。
ʼ70年代からʼ80年代のウイスキーブームを彩った個性豊かなボトルたち
大手メーカー3社が過去にリリースした歴代のウイスキーのみならず、1970年代後半に発売されたオーシャンウイスキーの通称「シップボトル」や「軽井沢物語」、モンデ酒造がリリースしていた「バッキンガムウイスキー」、信州蒸溜所の休止前につくられていた本坊酒造のマルスウイスキー「岩井トラディション」旧ボトルなど、1970年代から1980年代のウイスキーブームを彩ったウイスキーも揃う。
師の生誕120周年と「萌木の村」50周年を記念したボトリング
アメリカ・ケンタッキー州出身のポール・ラッシュ博士の生誕120周年を記念してリリースされた、メーカーズマーク蒸溜所のプライベートセレクト(左)と、「白州」の厳選されたバーボン樽熟成原酒のみを使った特別なシングルモルト(中)。
右の「萌木の村」50周年記念ボトルは、秩父蒸溜所の個性が異なる4つの原酒をブレンドしたシングルモルト。肥土伊知郎(あくといちろう)氏が手がけたウイスキーだ。
この記事はGOETHE 2024年1月号「総力特集: ニッポンのSAKE」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら ▶︎▶︎特集のみ購入(¥499)はこちら