奇跡の年と言われた2008年に生産され、ブドウの光と闇のコントラストを表現するという、未知への探求が生み出した「ドン ペリニヨン ロゼ ヴィンテージ 2008」。その精神を体現するディナーイベントのパートナーとして、ドン ペリニヨンが招いたのはété庄司夏子シェフだ。この極上のガストロノミーを体験しようと、セレブリティーの面々が集った。
クリエイティビティ溢れる特別な一夜
2022年12月6日。冬の引き締まった空気が心地よく肌をさす夜に、美しく着飾ったセレブリティーが赤坂・草月会館に集った。その目的は、「ドン ペリニヨン ロゼ ヴィンテージ 2008 ディナーイベント」。2022年度版 アジアのベストレストラン50 で「アジアの最優秀女性シェフ賞」を受賞するなど、世界にもその名を知られるété庄司夏子シェフとドン ペリニヨンが繰り広げる、一夜限りの特別な宴である。
まずゲストが導かれたのは、1脚のシャンパーニュグラスとヘッドホンが設置されたエリア。耳に流れてくる音楽に身を委ねながら、ドン ペリニヨン ロゼ ヴィンテージ 2008を味わうソロテイスティングだ。ひとりグラスを傾け、その味わいを深く分析することで、自身をも内省する。そんな体験価値を含めてこそのドン ペリニヨンであることを、改めて認識させてくれる催しだ。
庄司シェフが追及した真のペアリング
場所を移し、いよいよディナーがスタート。今回のコースは、タトゥーを入れるくらいシャンパーニュが好きだという庄司シェフが「本当のペアリングコースをつくりたい」と、約1年間の準備期間を経て完成させたもの。しかも全6品すべてをドン ペリニヨン ロゼ ヴィンテージ 2008で通すというチャレンジングな試みだ。
その内容を一言で表せば、いずれもが革新性とエレガンスをまとった、まさにドン ペリニヨン ロゼと庄司シェフの創造の共鳴が生み出した唯一無二のペアリングだったということ。
たとえば「HAUTE COUTURE CAVIAR」は、今回のために庄司シェフが自ら生産者のもとに足を運び、ロゼ色の岩塩で一からキャビアを仕込んだという逸品。塩気が主張しない、口当たり滑らかなキャビアが卵黄と絡み、そこに深みとコクがありながらもキリッと引き締まった酸味のドン ペリニヨン ロゼが溶けあう様は、思わず目を閉じて余韻を楽しんでしまうほど美しいものだった。
また、デセールには、庄司シェフのシグネチャーである、スライスしたマンゴーをバラの花のように盛り付けた「フルール・ド・エテ」をアレンジしたものが登場。ローズを使った華やかな演出はもちろんのこと、通常よりタルト生地を少し焦がすことでトースト香を強め、ドン ペリニヨン ロゼとの相性を高めるアレンジが施された仕上がりは、甘いものとシャンパーニュのマリアージュは難しいとされる一般常識を覆すものであり、ゲストを驚かせた。
ドン ペリニヨン ロゼの精神を体現し、今回のイベントテーマにもなっていた「EXPLORE THE UNKNOWN」。庄司シェフによる、驚きに満ちたアイデアと繊細な仕事で構成された完璧なるマリアージュは、その言葉通り、ゲストたちを未知なる体験へと誘い、一夜を彩ったのだった。