京都にはなぜ「会館」と呼ばれる酒場が存在するのか。新たにオープンした注目の酒場を訪ねてみた。めくるめく“会館飲み”の世界へ─。【特集 京都の秘められしスポット】
2022年オープン! どんぐり会館
京都には、「会館」と呼ばれる集合酒場がある。そのほとんどは、戦後の屋台が寄り集まったもので、開業当時は、今でいうところの「せんべろ」酒場がほとんどだったのだろう。最盛期には京都市内に60ヵ所以上もあったといわれている。戦後70数年を経て、会館に入る店のジャンルやスタイルは変わったが、レトロな建物はそのまま。昭和感も味わえる独特の酒飲み文化を生みだしている。
今年、新たに注目の集合施設がオープンした。そのひとつは四条河原町や祇園からも近い、団栗(どんぐり)通にある「どんぐり会館」だ。ここが面白いのは1階の餃子店の奥に、サウナや露天風呂も備えた銭湯があること。銭湯でもドリンクやアイスキャンデーを注文することができるというから楽しくなる。2階には和食店、ワインバー、鉄板焼き、韓国料理とジャンルの違う酒場がありにぎわっている。
銭湯の後に1階の餃子店でビールをグッといき、2階に上って和食やワインなど別ジャンルの飲食を愉しむ。タイムパフォーマンス抜群の京都飲みを満喫できるはず。
どんぐり会館(Domgri-Kaikan)
住所:京都府京都市東山区六軒町206-1
どんぐり会館・全6店舗紹介!
1.BDYフジサン
2.酒と肴 MURO
3.夷川餃子なかじま どんぐり店
4.シロトクロ
5.カンナム食堂
6.ぎょうざ湯
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