GOURMET

2022.02.05

食好きが待ちわびた肉焼きの名手が白金台に三和をオープン!【衝撃の肉】

ジャンルを問わず、さまざまな肉自慢の店がオープンするなかで旬店のアップデートは必須。2022年に行くべき注目店を厳選してご紹介!

三和

肉好きからの予約がオープン前から殺到!レストラン『三和』

まさに機は熟したと言うべきだろう。中目黒の炭と薪を使ったイタリアン『RODEO』の立ち上げから料理長を務め、予約困難店に押し上げた渡邉大祐シェフが、昨年10月末、白金の住宅地に自身の店を構えた。

ピエモンテ州などイタリア各地で修業を積み、日本を代表するフランス料理店『シェ・イノ』でも知見を深めた渡邉シェフの肉焼きの才は『RODEO』時代から頭抜けたものがあり、多くの肉好きを虜にしてきた。独立の噂が流れた時から、その動向を見守ってきたファンも多く、開店するやいなや3ヵ月待ちの人気店に。長らく志を同じくしてきたサービスの村中詩季さんとともに、心新たに肉イタリアンの極みを目指す。

三和

カウンター横にはイタリアの老舗・ベルケル社製のスライサーが。パルマ産の生ハムを提供の直前にスライスする。その様子を間近で眺められるのもカウンター席の醍醐味。

三和

パルマ産ガローニ社24ヵ月熟成生ハムと揚げたてのニョッコフリット。口の中で生ハムがふんわりとろける。

どちらかといえば和食店を彷彿とさせる『三和』という屋号は、故郷で祖父が営んでいた機織りと染色の会社に由来しており、そこには食べ手と生産者、そして料理の作り手の〝三者〞をつないでいきたいという思いも。

前菜やパスタ、ドルチェが含まれる8800円の基本コースに追加料金で注文をするお肉の炭火焼きは、季節や日によって山形の尾花沢牛や岩手の石黒農場のホロホロ鳥、北海道の白糠町のハンターから届く蝦夷鹿など5種前後を扱っており、シェフが現地に赴き、惚れこんだ肉を最高の状態に焼き上げる。

三和

岩手県産漢方和牛のカイノミ(¥8,800の基本料理コースに+¥2,800~。追加料金はグラム数によって異なる)

三和

カウンター内の炭台で時間をかけて火入れをする。「より美味しく仕上げるために肉は塊で焼く」のが、渡邉シェフのポリシー。

基本的には、近火の強火で余分な水分を飛ばしながら火を入れるスタイル。赤身にさっぱりとした脂がのったカイノミなど、肉の瑞々しさをキープしながら旨味を最高潮に引き上げるテクニックに唸らずにはいられない。熟成生ハムをのせたニョッコフリットや種類豊富なパスタといった肉以外のお楽しみも。

間違いなく、2022年の東京のレストランシーンを席巻するであろう人気の一店。訪れる機会があれば、食の悦びとともにその幸福をしかと噛みしめたい。

三和
Sanwa
住所:東京都港区白金台5-13-14 白金台THE1000 B1F
TEL:03-5422-8050
営業時間:18:00~22:00 
定休日:水曜(火曜不定休)
席数:カウンター6席 テーブル5席
料金:コース¥8,800~ほか

TEXT=小寺慶子

PHOTOGRAPH=菊池陽一郎

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