GOURMET

2021.08.24

人形町にオープン! 若い感性が宿る「日本料理 柳燕」

外資系コンサルや最先端テック企業がオフィスを構え、街の雰囲気が変わりつつある日本橋。伝統の継承と新しい文化が混ざりあう、再開発地区の最旬レストランをご紹介!

柳燕

ねぎま鍋。脂ノリのよい鳥取・境港の鮪や野菜などを出汁にサッとくぐらせて、たっぷりの胡椒でいただく。料理はすべて¥20,000のコースの一例。

カウンター8席のみの清々しい空間

小人数の会食で和食のカウンターを選ぶメリットは横並びで相手に緊張感を与えないことや、ライヴ感があり、会話が自然と弾むなど数あるが、さらに話題の新店となれば、気分もよりいっそう盛り上がる。

料理も雰囲気も潑剌としたエネルギーに満ちた『日本料理 柳燕(りゅうえん)』は、東京の肉割烹の先駆け店として多くの食好きの心を摑んでいる日本橋『おにく 花柳』の姉妹店として5月にオープンしたばかり。『つきぢ田村』で11年間修業を積んだ野呂敏人氏と日本酒やワインの知識も豊富な森藤宏氏をはじめ、若き精鋭たちがチーム一丸となって、店を盛り上げる。

柳燕

鮎の天ぷら。大葉の餡と山椒醤油、実山椒をアクセントに。美しい盛りつけ、器使いも目を楽しませる。

10品前後が登場するコースは2万円のみ。先付、お椀、お造り、天ぷらなど季節感に溢れた料理がテンポよく供され、なかにはカウンター内の炭台で焼いた魚を使った料理も。

柳燕

鰻の手巻き寿司。蒸さずに炭で地焼きに。口中で鰻の甘い脂と木の芽の香り、海苔の風味が豊かに広がる。

コースの構成は月ごとに替わるが、夏場は蒸さずに地焼きにした鰻が登場。胡瓜に合わせて贅沢な“うざく”として楽しませたり、海苔に包んで手巻きで供することも。江戸料理の文化を伝えるねぎま鍋も評判で、鰹と鮪を丁寧に煮出した出汁のふくよかな旨みに圧倒される。

瑞々しい感性に満ちた新店に日本料理の粋を感じる。

柳燕

甘酒横丁の新築ビル内に今年の5月にオープン。カウンターのみの清々しい空間。

柳燕

料理長の野呂氏やサービスを担当する森藤氏をはじめ、若き精鋭が集結。

日本料理 柳燕
住所:東京都中央区日本橋人形町2-10-11 KYOE PLAZA日本橋人形町7F
TEL:03-6264-9508
営業時間:17:00~22:00(最終入店)
店休日:水曜、不定休
席数:カウンター8席
料金:おまかせコース¥20,000
詳細はこちら

TEXT=小寺慶子

PHOTOGRAPH=上田佳代子

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