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GOURMET

2021.04.05

旧家の別荘がレストランに!鎌倉山の奥座敷で珠玉のローストビーフを

ニューノーマル時代を迎え、世の中の常識はこれまでと一変したが「デキる男ほどオフの時間を大切にする」ことに変わりはない。都心から車で約1時間の鎌倉や逗子エリアは、昔から大人の“避暑地”として人気のエリア。ドライブがてら余暇を楽しむのに最適なこの場所は、文豪や往年の名優が通った老舗レストランが数あることでも知られており、舌が肥えた人々によって食文化はどんどん成熟していった。そのなかでも1971年の創業以来、多くの著名人を迎えてきた『ローストビーフの店 鎌倉山』は、特別な存在だ。

昭和モダンが薫る空間で美食を堪能

観光客でにぎわう鎌倉駅周辺の喧騒を微塵も感じさせない住宅街。瀟洒な邸宅が並ぶ鎌倉山の奥座敷に、かつて旧家の別荘だった建物をそのまま生かしたレストランが現れる。

澄んだ空気が流れるアプローチを進めば、眼下には鎌倉の街並みが広がり、見事な竹林に目を奪われる敷地内には春は桜、初夏は紫陽花が美しく咲きみだれ、訪れる人をたちまち非日常の時間へと誘う。古都・鎌倉の“気”のよさを感じさせる豊かな自然に圧倒され、それだけで食への期待がいっそう高まる。スタッフに迎えられ大広間へ進むと、そこは昭和モダンが薫る優雅な空気に包まれ、昼はガラス窓から心地よい陽光が差し込み、夜は宵闇が艶っぽいムードを作り出す。

伊勢海老のブイヤベースも

料理はコースとアラカルトを用意しているが、老舗の格が宿る美食に身を委ねるなら、コースがおすすめだ。ランチ、ディナーともに3種のコースを用意しており、ディナーで一番人気の1万7000円のコースには、オードブルの盛り合わせ(時期によって内容は変わる)やローストビーフのほかに、伊勢海老の濃厚な旨みが凝縮したブイヤベース、新鮮な刺身なども含まれる。

創業時から変わらないホスピタリティの高さも『鎌倉山』の人気を不動のものにしている理由だが、看板メニューのローストビーフの提供スタイルにも「ゲストに楽しみ、喜んでもらいたい」というおもてなしの心が。熟練のシェフがゲストの予約時間に合わせて焼き上げるローストビーフは、塊の状態のままテーブルに運ばれ、その場でカットして供される。

ローストビーフが“コールドミート”のイメージが強かった創業当時を思えば、これはかなり革新的なプレゼンテーション。カットされたロゼ色の断面は、脂のきらめきを湛えており、その焼き色の美しさと判の大きさに否が応でも気分が高揚する。

「素材の99%で味が決まる」という考えのもと、使用するのはA5ランクの黒毛和牛に限定。さらに、ローストビーフは適度な脂の甘みが不可欠なため、BMS(牛脂肪交雑基準)が8か9ランクのものを選び、赤身と脂身のバランスにすぐれた一番いい部分だけを提供している。ナイフがすっと入る柔らかな肉は、口のなかでとろんと溶けるようで、余韻に和牛の甘く上品な香りと風味が残る。牛肉自体の味が濃いため、塩だけでも豊かな肉の味を楽しむことができるが、自家製コンソメ風味のグレービーソースやガーリックソース、すりたてのフレッシュなホースラディッシュをつけても、しなやかな肉の風味が引き立つ。

7種前後のデザートも堪能できる

ローストビーフを心行くまで堪能したら、最後にはデザートのお楽しみが。ハチミツで作ったプリンや鎌倉山チーズケーキ、抹茶と小豆のケーキ、ババロアなど7種前後がワゴンで登場。このなかから好きなデザートを選ぶことができるとなれば、甘党でなくとも心が弾むというものだ。

鎌倉山の景色を眺め、心温まるサービスのもと、伝統に紡がれたローストビーフや贅を尽くした料理を堪能すればパワーチャージは完璧。アグレッシブな1年のスタートをきるために、ぜひ足を運んでみてほしい。

ローストビーフの店 鎌倉山
住所:神奈川県鎌倉市鎌倉山3丁目11番1
TEL:0467-31-5454(予約用)
営業時間:ランチ11:30〜14:00(L.O) / ¥7,000〜ディナー17:00〜20:00(L.O) / ¥13,000〜
個室:2部屋¥10,000~
休み:元旦のみ
※予約制、税・サービス料別途
https://roastbeef.jp/

TEXT=小寺慶子

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