毎年恒例のゲーテレストラン大賞「ゲーテイスト」。今回も秋元 康さん、小山薫堂さん、中田英寿さん、見城 徹の食を愛する4兄弟が集結、ここ1年のお薦めのレストラン（全52店）を教えてもらった。29店目は、 かつて魚河岸に勤めていた大将が目利きする旬の魚介に定評がある、 日本酒充実の居酒屋。
小山薫堂「名物の煮穴子とクリーミーなコロッケは必食！」
ーー厳選した日本酒と焼酎、酒の肴を揃える居酒屋。大将はかつて魚河岸に勤めていたため、旬の魚介の目利きに定評がある。名物はふんわり煮た穴子を炙った「煮穴子」。新定番の「ミンク鯨の刺身」も好評。1992年に開業した。
小山：月島にある普通の居酒屋なんですけど、日本酒がすごく充実してます。料理も何でも美味しいんですよね。予約が取れない居酒屋のハシリみたいな感じの店です。
中田：日本酒が揃ってるって聞くと、行きたくなりますね。
小山：日本酒は60種類ぐらいあって、焼酎もいいのが揃ってます。僕のお薦めは熊本の「熟成古酒天草」。
秋元：今も予約は取れないの？
小山：いや、そんなことないと思いますね。10年位前は雑誌にがんがん載っていたので予約が取りにくかったんですけど、今はわりと落ち着いています。
見城：俺、月島って意外と行くんだよね。もんじゃは食べないけど。
小山：じゃあ、ぜひここに行ってみてください！
見城：注文すべきものは何？
小山：旬の魚のお造りがすごく美味しいですね。大将は昔築地の魚河岸にいた方なので、仕入れは抜群です。今の時期は、生トリ貝がいいですね。湯引きしてワタを取ったトリ貝の中にヒモが詰められてて、さり気なく手間がかかってるんですよ。あとコロッケもいい。
中田：最高ですね。他にはどんなものがお薦めですか？
小山：「煮穴子」っていう名物があります。一年中あるんですけど、穴子の脂がのってくる夏は特に美味しい。これがあると、気持ちいいほどに日本酒がすすむんですよ。
見城・秋元・中田：飲みたくなる！
「小柱のかき揚げ」1個¥1,200。春はうるいなど、季節の野菜と合わせてサクッと揚げている。
「野菜の炊き合わせ」2人前¥1,500。写真は鬼灯（ほおずき）、里芋、ぜんまい、芋とレーズンの寄せものなど。
「味泉特製コロッケ（2個）」¥700。じゃがいもと鶏肉、玉ねぎ、マッシュルーム入り。
「刺身盛り合わせ」の一例。上から、瀬戸内海の生トリ貝、江戸前のシマアジ、閖ゆり上あげの白魚。2人前¥5,000。
壁際に酒瓶がずらりと並ぶ店内。日本酒は弘前の酒蔵から直送される「豊盃」が小山のお薦め。豊盃は酒米の名。
Sakanaya Ajisen
住所：東京都中央区月島1-18-10
TEL：03-3534-8483
営業時間：17:30～L.O.22:20
休業日：日曜・月曜・祝日
座席数：16席
※現在、レストランの営業時間、休業日など記載の情報と異なる場合があります。ご来店時は事前に店舗へご確認ください。
