時間とは決して後戻りはできず、過ぎ去っていくものである。だからこそ多忙な現代人は、流れる時を大切にしたい。静かに時を刻むパルミジャーニ・フルリエの時計は、その一助となるだろう。
特別な時間の到来を表現する、繊細で美しい時計
時間とは、現代社会の骨格をなすルールであるといえる。すべてのシステムは正確な時間でコントロールされ、多忙なビジネスパーソンもまた時間を意識せずに生きてはいけない。過去から現在、そして未来へと流れる客観的な時間のことを、ギリシャ語では「クロノス」と呼ぶ。クロノグラフやクロノメーターなど時計用語にもなっている言葉だ。
一方で、時間は人をその流れのなかで支配するだけではない。友人や家族と過ごす心休まる時間や新たなビジネスが思いついて心浮き立つ瞬間など、時間そのものが人生を鮮やかに彩ることもあるのだ。ギリシャ語には「カイロス」という言葉も存在する。これは自身の主観的な時間を意味しており、喜怒哀楽に満ちた人々の一瞬一瞬の連なりを表現する。
スイスの時計ブランド、パルミジャーニ・フルリエが刻む時間は、そんな“カイロス的時間”だ。そもそも同社はミュージアム級の貴重な時計を修復してきた時計師、ミシェル・パルミジャーニ氏の工房を発展させるかたちで、1996年に創業。図面もマニュアルも存在しない古い時計に対して、膨大な時間をかけて構造を読み解き、パーツを製造して修復するという作業は、発見と驚きの連続であり、まさしく幸せに満ちた“カイロス的時間”であったことだろう。
最新作である「トンダ PF ミニッツ ラトラパンテ」は、こういった哲学や文化を継承した時計。世界初のミニッツ ラトラパンテ機構は流れる時を楽しむためにある。
ケースサイドにプッシュボタンがあり、それを操作して目的の時間に金色の分針を設定。現在時刻を示すロジウム加工のゴールドの分針がそこに重なると、計測する時間が経過したということになる。これは、特別な時間の到来を知るための機構であり、針がそれ以上進めば過ぎ去った時間に思いを馳せることもできる。美しい分針に思い出を封じこめるのだ。
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パルミジャーニ・フルリエ pfd.japan@parmigiani.com