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2022.04.25

【オーデマ ピゲ】革新的な時計の深い歴史に迫る! ロイヤル オーク誕生50年

名門時計ブランド、オーデマ ピゲのアイコンである「ロイヤル オーク」が、今年50周年を迎えた。かなり入手困難なこの時計は、いかにして傑作となったのか? そこには革命的なアイデアと、理想を形にするための優れた技巧が隠れていた。

Audemars Piguet

時に“想い”を巡らせ、触れる

どれだけヒットした商品でも、50年も続くことは、まれなことである。ましてや嗜好性の高い高級時計の世界で、そのスタイルを保ち続けるのは容易ではない。

オーデマ ピゲの「ロイヤル オーク」は、その稀有な一例だ。力強い八角形ベゼルや方向までデザインのひとつとしたビスなど、アイコニックなデザインはたくさんあり、しかも誕生から50年たった現在でも不変でまったく古臭さを感じない。薄型ケースでつけやすいだけでなく、高級感があってスポーティ。シーンを問わない普遍性は、まさに高級時計を代表する歴史的傑作だ。

しかしあまりにも、製作工程が難しくて量産が難しいというのが頭痛の種でもある。そもそも1970年代初頭にプロトタイプを作る時点で、当時の工作技術ではステンレススチールを使用して、理想の形に加工することが難しく、もっと柔らかなホワイトゴールドを使用したという。

もちろん現在の工作機械はもっと進化しているが、パーツの面にヘアラインやポリッシュの仕上げを行うことで立体感を表現し、メリハリのある輝きを作りだす仕上げは今も難度は変わらない。ケースとブレスレットは製造だけでも約5時間。さらに162の工程があるという仕上げ作業にも同等の時間がかかるので、ひとつの時計の外装を作るだけでも、最低でも10時間もの時間を要する。さらに「タペストリー」と呼ばれるダイヤル装飾もハイレベル。この模様は古いギヨシェマシンによって、ひと筋ずつ彫られているだけでなく、光を綺麗に反射させるために台形型に。とにかく手の込んだケースやブレスレット、ダイヤルを作っているため、ロイヤル オークを量産することは難しい。しかしオーデマ ピゲは、工程を簡略化することは選ばず、あくまでも理想を追い求める。そのため、常に品薄状態になるのだ。

この状況を鑑みるに、今後もロイヤル オークを手に入れることは変わらず難しいであろうし、残念ながら簡単には解消されないだろう。しかし、スタイルが変わらないということは、「今買わないとダメだ」と焦る必要はないのかもしれない。ロイヤル オークの世界を知り、価値を学び、憧れ、いつの日か手に入るその日を待つ……。それもまた、時計の楽しみ方のひとつではないだろうか。

天才デザイナーが手がけた革命的なスポーツウォッチ

ロイヤル オーク

ロイヤル オーク
1972年製の初代モデル。天才時計デザイナーであるジェラルド・ジェンタがデザインを担当し、幼少期に見た潜水士のヘルメットから着想を得た八角形のベゼルとそれを固定するビスが特徴。当時としては異例の39mmという大型ケースで、細部の仕上げも丁寧かつ精密であったため、ゴールドウォッチより高価だった。

ジェラルド・ジェンタは、当時のCEOジョルジュ・ゴレイの依頼を聞き間違え、“防水性のある”スチールウォッチのデザインを考案。

ビスで裏蓋を固定する革新的で強固な薄型構造を美しいデザインでまとめた。そのスタイルは、のちにラグジュアリースポーツウォッチと呼ばれる。

50年の積み重ねのなかで不変の個性と進化する細部

ロイヤル オーク オートマティック

ロイヤル オーク オートマティック
アイコニックなスタイルはそのままに、ロゴやブレスレットなどのディテールの熟成を進めた、50年目のロイヤル オーク。ケース径は前作同様37mmだが、ムーブメントは最新型のCal.5900を搭載。自動巻き、SSケース、径37mm。¥2,805,000

12時位置の「Audemars Piguet」のシグネチャーをプリントから立体的なアプライドロゴに変更。インデックスは視認性を踏まえ他のモデルと比率が統一されている。

三針モデルにはCal.5900、クロノグラフにはCal.4401という最新型の完全自社製ムーブメントを搭載する。しかも自動巻きローターは、50周年を祝う特別仕様になっている。

メタルブレスレットも新設計。根元が厚く、先に行くほど薄くして着用感を高めた。ラグの形もブレスレットの角度に合わせて、台形に変更。

ラグの斜面(ベヴェリング)のポリッシュ面を大きくすることで、これまで以上にメリハリのある輝きが生まれ、ケースの立体感が強まった。

名門時計ブランド オーデマ ピゲの輝かしい軌跡

1875 技巧派の時計職人が小さな時計工房を開く

スイスのジュウ渓谷に位置するル・ブラッシュの街で、1875年に創業。創業者はジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲ。高度な時計技術が広く認められる。

1970 ロイヤル オークのプロジェクト、始動

イタリア市場の要請を受け、画期的なスティールウォッチの開発をスタート。デザインはジェラルド・ジェンタに依頼。モデル名は英国艦艇「ロイヤル・オーク」に由来する。

1972 「ロイヤル オーク」衝撃のデビューを果たす

1972年4月15日に発表。そのスタイルとデザイン、そして価格で衝撃を与えた。ちなみにケースのデザインや防水性などの特許は、申請から約2年を要してようやく受理された。

1976 女性のためのロイヤル オーク誕生

1973年にロイヤル オークのレディスモデルの開発がスタート。ジャクリーン・ディエミをデザイナーに迎え、武骨なデザインとフェミニンな雰囲気の融合を目指した。

1977 ゴールドケースでリッチな進化を果たす

当初の“ステンレススチールケース”というアイデンティティを敢えて打ち壊し、ゴールドケース&ブレスレットのラグジュアリーモデルを発売。これまた人気モデルとなった。

1993 スポーティな“オフショア”スタート

ロイヤル オーク20周年の節目に、大型ケース&防水のスポーティなコンセプトを掲げた「ロイヤル オーク オフショア」がスタート。デザイナーは、エマニュエル・ギュエだ。

2002 挑戦的なスタイルの超複雑時計を製作

誕生30年の節目に、得意とする超複雑機構の技術を生かした、未来的なデザインの「ロイヤル オーク コンセプト」がスタート。人気を集めるコレクションへと成長している。

2022 正常進化こそがブランドの信念

サイズ変更に留めた40周年に引き続き、50周年となった今年もスタイルは変えず、ディテールの熟成に力を注ぐ。マスターピースとして、さらに人気が高まることは間違いない。

入手困難の理由は緻密な製造工程にあり

オーデマ ピゲは創業以来一貫して、スイスのル・ブラッシュにある工房で時計を製造している。その多くは熟練職人による手作業である。だから生産本数を増やすことは難しい。それは隠しようもない事実なのだ。

ムーブメントパーツの加工や仕上げ、組み立てといった作業は、職人たちの繊細な手仕事から生まれる。

美しいムーブメントを傷つけないように丁寧にケーシング。

ロイヤル オークのケースバックは、裏側からビス止めするため、ベゼルのビスの切りこみの方向が、綺麗に揃っているのだ。

スケルトンムーブメントの磨きも、職人技を堪能できるポイントに。

ロイヤル オークの特徴であるヘアラインとポリッシュの美しい仕上げは、ひとつずつ丁寧に入れている。一瞬も手元の乱れは許されない。

今年のモデルは、すべてではないが特別なローターを搭載する。

歴史に触れる体感型エキシビション

時計は社会生活や文化、テクノロジーなど、さまざまな要素と密接に関係している。つまり時計を知るということは、教養を高めることでもある。このエキシビションは、ロイヤル オークの歩みを学び、その価値を知るという知的な経験となるだろう。

Theme 1. Vintage Watch

Theme 1. Vintage Watch
ジェラルド・ジェンタが一日で書き上げた伝説のデザイン画を本邦初公開。このデザイン画を元にして、ほとんど変わることなく製品までたどりついたというのも、驚くべきことである。

Theme 2. Archive

Theme 2. Archive
技術的な資料や歴史の深さが分かる写真、動画なども展示。特に発売当初の広告ビジュアルなどは、いかにロイヤル オークが特別な存在であったのかが分かる貴重な資料となっている。

Theme 3. Artisan

Theme 3. Artisan
ロイヤル オークの象徴である八角形ベゼルは、天面がヘアラインでサイドの斜面がポリッシュ仕上げ。この美しい磨きや、繊細な針どめの作業を実際に見学できるコーナーにも注目したい。

Theme 4. Watch

Theme 4. Watch
歴史の始まりとなる1972年発表のファーストモデルを展示。基本的なスタイルが変わっていないというところが、まさに驚きのポイント。ミュージアムピースを間近に見られる貴重な体験だ。

ロイヤル オーク 時を刻んだ50年 50 Years of Royal Oak

ロイヤル オーク 時を刻んだ50年50 Years of Royal Oak
誕生50周年を記念し、“見て、触れて、学ぶ”をテーマとしたエキシビションを開催。1972年発表当時のモデルなどの希少なヴィンテージモデルやデザイン画、技術的な資料なども展示。「ロイヤル オーク クイズ」や記念撮影のフォトコーナーなど、楽しく学べるような趣向を凝らしている。
会期:~2022年6月5日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3(東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン)
休館日:会期中無休
開館時間:11:00〜19:30(19:00最終受付)
入場料:無料(事前予約推奨)
詳細はこちら

 

問い合わせ
オーデマ ピゲ ジャパン TEL:03-6830-0789

ロイヤル オーク誕生50周年の日本特別コンテンツはこちら

TEXT=篠田哲生

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