伝統と格式を備えつつ、ダイナミックなプレイと華麗なテクニックで、人々を魅了するスポーツ、テニス。そのトッププレイヤーたちは、常に自分を革新させながら、研鑽を積み重ねる。それは美しく、魅力的な時計をつくるハリー・ウィンストンの精神とも呼応する。
切磋琢磨し合い世界と戦う男
ーー日本を代表するプロテニスプレイヤーである内山靖崇とダニエル太郎は、幼少期からのライバルであり、そしてよき友人でもある。
ダニエル 今はとにかく上手くなりたくて。最近は若い選手がどんどん入ってきて、テニスのプレイスタイルも少しずつ変わってきている時代なので、常に頑張り続けていないと飲みこまれる。だからこそ、大切にしている自分の強みは、「とにかく頑張り続ける!」こと。どんな時も自分に厳しくしてきたし、いつだって100%で戦うようにしている。
内山 だからクレーコートが得意なんだよね。土のコートは球足が遅くて、どうしてもラリーが長くなる。心が折れたら負けみたいな状況だから、頑張り続けないといけない。強い精神力っていうのは間違いなくある。
ダニエル 内山君は感情的になることがあまりないよね。
内山 でも、頑固なところもあるかな。海外では相手に合わせすぎると、自分を見失ってしまうから。だから"自分は自分"という意識がないといけない。それこそ臨機応変に対応しなきゃいけない試合中でも、自分のプレイスタイルを見失わない、とか。例えば負けが続いてしまうと、プレイスタイルを変えたくなるけど、それは結局遠回りになってしまうからね。
ダニエル 時間は大切だよね。僕はもっとテニスのレベルを上げることにエネルギーを使いたいから、空き時間も可能な限りテニスについて考えたい。本当はテニスから離れる時間も必要だろうけど。
内山 僕は意識的にオフをつくるタイプ。珈琲が好きなので遠征地でもホテルの近くのカフェなどでリラックスする時間が必要だね。若い時は24時間テニスのことを考えて行動していたけど、オンの状態が長いと疲れてしまう。だから意識的にオフにして、いざという時のパフォーマンスが上がるようにしている。
ダニエル でも選手会の代表理事もしているから、両立は大変じゃないの?
内山 大変なこともあるけれど、今からテニス以外のことを学べるのは貴重な経験だし、いい意味で競技から離れることができる時間なので、そこは基本的にはポジティブに捉えているかな。
時計へのこだわりはプロ意識の表れ
ダニエル 内山君は結構、時計好きだよね。
内山 スーツを着る機会が増えると、きちんと時計をつけている人が多いことに気づいた。"大人の男性"として格好いいし、そういう男になりたいという憧れがあって。普段はスポーツウォッチが多くて、こういうドレッシーなタイプはあまりつけたことがなかった。自分には早いと思っていたけど、興味が沸いてきたかな。時計はテニスでよい成績を残した時にご褒美的な意味で購入しているので、新しいモチベーションになりそう。
ダニエル 時間が経っても価値が残るものっていいよね。ハリー・ウィンストンの時計はまさにそういうもの。実際、腕につけてみると、ダイヤルがすごく綺麗で、それでいて何か色気がある。テニスの会場につけて行きたくなる時計だよね。
内山 プロのアスリートとして、身につけるものは意識しないとね。自分だって子供の頃に、先輩の姿を見て憧れたし、どう見られているかを意識して、ちゃんとアイテムも考え、コーディネイトしています。
ダニエル 僕も内山君を見習って、ファッションをもうちょっと頑張らないと(笑)。僕が目指すのは、フランスの田舎にいるおじいさん。シンプルだけど、さり気なくいいものを身につけているなんて格好いい。僕はそういうスタイルが好きですね。
内山 いい時計をつけていると、自分に自信が持てるというか、何かそれだけでちょっと背筋が伸びるような感覚になる。ハリー・ウィンストンは、ダイヤモンドジュエリーのイメージだったけど、男性でも魅力を感じる時計があると知った。この時計が似合う男になるというのは、いい目標になりそう。
ダニエル 実は僕が生まれたニューヨークの病院は、5番街にあるハリー・ウィンストン本店の近くにあるんだよね。もちろん豪華なブランドだけど、ニューヨークの雰囲気もあって、どこか不思議な縁を感じるブランドでもある。いつか手にしたい時計が見つかりました。
大型針はレトログラード機構を楽しむ時計
時計中央のブリッジは、ニューヨークを代表する名所「マンハッタン橋」の鉄骨構造をイメージしたもの。ブランドの個性を楽しめる。
このケースデザインには特別な思いがこもっている
秒針を持たない2針モデルであるため、ゆっくりと時を刻んでいく。ミニッツトラックなどもないため、美しいダイヤルが際立ってくる。
人気色のブルーを華やかに取り入れる
12時位置にはロゴが入り、6時位置にはカレンダー。その両方がケースと同じエメラルドカットシルエットを象(かたど)っている。
特殊な素材を使用する人気の限定シリーズ
リュウズを守るリュウズガードは、ニューヨーク5番街のハリー・ウィンストン本店のファサードのデザインを取り入れたものだ。
Yasutaka Uchiyama (右)
1992年北海道生まれ。7歳でテニスを始め、頭角を現す。中学時代にIMGニックボロテリーテニスアカデミーに留学。2010年から国内に活動拠点を移し、’11年にプロに転向。’19年までデビスカップの日本代表を務め、’17年に行われたATPツアー「楽天ジャパン・オープン」ではダブルスで優勝を果たした。現在は全日本男子プロテニス選手会の代表理事を務めている。
時計「HW オーシャン・レトログラード オートマティック 42mm」¥5,335,000(ハリー・ウィンストン/ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション)、ニット¥52,800(マロ/三崎商事 TEL:03-5520-5011)、ラケットは本人私物
Taro Daniel (左)
1993年ニューヨーク生まれ。日本でテニスを始め、14歳でスペインに移住。スペインのトップ選手とトレーニングに励む。2010年にプロに転向。’15年にはATPランキングでトップ100入り。’18年の「BNPパリバ・オープン」で、あのノバク・ジョコビッチから金星を上げ、「TEB イスタンブール・オープン」ではATPツアー初優勝を飾る。
時計「プロジェクト Z 14」¥2,970,000(ハリー・ウィンストン/ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション)、ニット¥42,900(ボーディ/アルファ PR TEL:03-5413-3546)、ラケットは本人私物、ほかスタイリスト私物
問い合わせ
ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション TEL:0120-346-376