1972年の設立以来、一貫して日本(福井県・鯖江)製の高品質なアイウェアを生み出し続ける「EYEVAN」。その眼鏡をかけた仕事人たちを写真家・操上和美が撮り下ろす連載「人生を彩る眼鏡」の第19回は俳優・大地真央。「人生を彩る眼鏡#19」
PERSON 69
俳優/大地真央
今やるべきことに誠実に取り組むのみ
真っ赤なトレンチコートの着こなしが印象的な大地真央さん。凛とした立ち姿で操上さんとカメラ越しに対峙する様子は、さながら映画のワンシーンのようだ。
「サングラスが大きめの黒で存在感があったので、口紅は深めの赤にして、カッコいい雰囲気を出せたらと思いました。操上さんに撮影いただくのは初めてでしたから、とてもワクワクしましたね」
大地さんは普段から眼鏡やサングラスを愛用。大地さんのInstagramでは、移動中や旅行先などで着用している姿も投稿され、さまざまなデザインをかけこなしている様子が窺える。
「仕事のときはコンタクトなんですが、目を休める意味でも普段は眼鏡をかけています。ですから、結構数は持っていますね。度が入っているものだけでも10本はあるかな。お洋服に合わせて選んだり、自宅ではなるべく小さめで軽いものをかけることが多いです」
一方で、サングラスは大きめが好みだそう。今回選んだEYEVANの「Flash」は、フロントカーブの効いたビッグシェイプに、オーセンティックな雰囲気が漂う1本だ。
「黒いサングラスがもともと好きで、なかでもこちらはレンズカラーが薄めなのが素敵だと思いました。さきほど、このレンズは外に出て紫外線が当たると色が濃くなる調光レンズだと伺って。それなら、ぜひリゾートにかけて行きたいですね。大きめのサイズなので日よけとしてもいいですし、建物の中と外、両方1本で済むというのは本当に便利ですよね」
リゾートといえば、取材時はちょうどテレビドラマ『最高のオバハン中島ハルコ』の撮影にてタイでのロケを控えていた頃。近年は同ドラマをはじめ、CMで見せるコメディエンヌとしての顔も好評だ。
「やる以上は、徹底してやろうと思って臨んでいます。そこに一定の品性だけは芯として持ちながら、ふり幅広くやり切る。その極端なところは大事にしていますね」
宝塚時代からひとつひとつの役柄に真摯に向き合い続け、芸能生活50余年。積極的に役幅を広げながら、今なお第一線で輝き続けている。
「いろいろなヒロインを演じさせていただき、毎回自分なりに丁寧に役と向き合ってきたことで、それが血となり肉となってきたのだと感じています。この仕事って、スポーツのように点数ではっきりとした結果が出るものではないですし、いつも100%、それ以上を出し切るつもりで臨んでも、“これでいいんだ”と納得できる到達点があるわけでもない。でも、ずっと追求しているからこそ続けられるし、続けてこられたのだと思います。これからもとにかく、今やるべきことに誠実に取り組んでいくのみですね」
大地真央/Mao Daichi
兵庫県生まれ。宝塚歌劇団に入団後、男役トップスターとして一時代を築き、1985年に退団。その後、テレビドラマ、映画、舞台、CMと多方面で活躍し、文化庁芸術祭賞大賞など多くの賞を受賞している。2025年1月4日よりドラマ『最高のオバハン中島ハルコ~マダム・イン・ちょこっとだけバンコク~』が放映。また2025年初夏には主演映画『ゴッドマザー~コシノアヤコの生涯~』の公開が控えている。
衣装クレジット
眼鏡¥47,300(アイヴァン/EYEVAN Tokyo Gallery TEL:03-3409-1972) コート¥935,000 (アニオナ/ウールン商会 TEL: 03・5771・3513) イヤリング¥41,580、リング(人差し指)¥20,900、リング(中指)¥20,900(すべてデルフィーヌ・シャルロット パルモンティエ/アッシュ・ペー・フランス hpfrance@hpgrp.com)
問い合わせ
EYEVAN Tokyo Gallery TEL:03-3409-1972