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2021.12.24

【西野亮廣】世界では、トップクリエイターほど「人と直接会う」ことの重要性を知っている!──連載「革命のファンファーレ2」Vol.22

毎度お騒がせしております。キングコング西野です。
(こちらは、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』に投稿した記事を加筆修正したものです)
さて。
今日は『世界戦とコネクション』というテーマでお話ししたいと思います。

【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】

第22回 「出会い」はラストチャンスであり、神様からのギフト。それがわからない人は、「国内戦」どまり。世界では戦えない!

「毎日ランチ&ディナー」が、何を生むのか?

前回、「世界戦は自由競争じゃないよ。コネクション(コミュニティーに入り込むこと)が超重要だよ」という話をさせていただいたのですが、今回はもう少し踏み込んだ話です。

ニューヨークに着いてすぐに、今回のアメリカ公開(12月30日からだよ) のプロデューサーが「会わせたい男がいる」と言って、会食をセッティングしてくれました。

※アメリカ版の『えんとつ町のプペル』のCMが完成しました。

そこに現れたのは、ブロードウェイで演出家として活動しているウィル。
ウィルは、もともとアーティストとして活動していて、カーネギーホール(ニューヨークの有名なコンサート会場)で公演もしていたのですが、かなり早い段階で「コッチじゃねーな」と思い、演出家に転職したそう。

会うやいなや、ウィルは『えんとつ町のプペル』の感想を熱っぽく伝えてきて、その後に、「芸人から絵本作家に転身した時の周囲の反応はどうだった?」と質問してきました。
「どうして、プペルの内容や、僕のパーソナルな情報を知っているんだ?」と訊くと、「この出会いを無駄にしたくないから、たくさん勉強してきた」と。

はたして僕ら(日本人)は、ここまで「出会い」に対して、下準備をしているでしょうか?
たぶん、していません。
この問題を整理する時に、ついつい『人』や『国民性』で片付けがちですが、きっとそんなことではなくて、「出会いの重要度」が違うのだと思います。

昨日、お話ししたとおり、世界戦は決して「自由競争」などではなく、世界レベルのクオリティーであることは大前提とした「コネクション」が大きくモノを言うゲームで、ウィルは、そのことをよくよく分かっています。

「日本でやったミュージカルは、どんな感じだった?」としつこく訊いてくるので、「映像におさめてるよ」と言って、ウィルにファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の映像を送ったところ、その晩に観てくれて、深夜に超長文の感想を送ってきてくれました。
#とにかく早い

その流れで、「どのポジションでもいいので、プペルを一緒にやりたい。今すぐ会えないか? 会って話したい!」とラブコールを受けました。

僕のスケジュールはパンパンに埋まっていて(連日連夜のランチ&ディナー&取材)、ウィルと会う時間は作れなかったのですが、同じタイミングでニューヨークに来ているミュージカルチームにバトンを渡しました。
#翌日の朝にミュージカルチームと合流して、朝食ミーティングをした模様

お伝えしたとおり、僕は連日連夜ランチ&ミーティングが入っていて、少しでも時間が空くと「会わせたい人がいる」「会いたがっている人がいる」といった感じで、「出会い」のスケジュールが組まれます。
すると、そこで会う人、一人一人が、ウィルと同じように、すでに僕や僕の作品のことを勉強してくれていて、感想を伝えてくれたり、「何か一緒にやれないか?」という誘いを持ちかけてくれます。

さきほど「出会いの重要度が違う」という話をさせていただきましたが、まったくもってその通りで、コネクションがモノを言う世界戦では、「出会い」はラストチャンスであり、神様からのギフトです。
そして、トップクリエイターほど、そのことをよくよく分かっていて、「会って話せるなら、今すぐ時間を作る」と前のめり。

こちらに来てからは、そんな毎日を過ごしているのですが、ふと考えるのは、「過去、ブロードウェイに挑戦し、敗れていった日本人のスタンス」です。
これはエンタメの世界に限った話ではなく、すべてのサービス&すべての挑戦に対して言えることですが、『成功』に再現性はありません
イチローのやり方を真似たところで、イチローにはなれません。

ただ、『失敗』には再現性(パターン)があり、今、この瞬間に僕らがやれる作業としては、先人達の失敗パターン(地雷)をリストアップして、そこを踏まないこと。
「成功する確率を上げる」というよりも、「失敗する(ゲームオーバーになる)確率を下げる」という感覚です。
#ここテストに出るよ

海外に挑戦して敗れていった日本人の共通点が見えた!

そんなこんなで、過去、ブロードウェイ(あるいはアメリカ映画界)に挑戦して敗れていった日本人の共通点を探ったところ、一つ確かな答えが見つかりました。
それは、「プロジェクトリーダーが現地に住んでいない」ということです。

皆、日本から遠隔操作で参加していたり、あるいは、その時期だけ現地に滞在して、日本で立てたスケジュール通りに動いています。
ただ、何度も言うように、今回のゲーム(世界戦)で重要なのは「コネクション」です。
「出会い」がとても大切で、「今から会える?」に対応できなければ、チャンスを失ってしまいます。
会って話して想いを伝えることが大切で、自分をさらけ出して、夢を共有することが大切で、それというのは、SNSで実現することは極めて困難。

こちらのトップクリエイターが口を揃えて言うのは、「あの時に、○○さんと出会って、そこで声をかけられて…」であり、皆、「出会い」から始まっているんです。
「住まない」という判断は、全ての始まりである「出会い」を放棄する作業であり、それを選んだ時点で何も始まらない…ということを、こちらに来て痛感しています。

ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』を仕掛ける瀬戸口(※CHIMNEYTOWN USA代表)が、来年からニューヨークに住むらしいのですが、その判断は正解で、めちゃくちゃシンプルな結論ですが“住まないと始まらない”。

ニューヨークは今、朝の7時なのですが、昨夜もド深夜まで会食が入っていました。
会食中に、明日以降のLAの会食のスケジュール(&お店)が決まるほど、四六時中、人に会っています。
今日は、これから夕方まで取材ラッシュで、夜には関係者向けの試写会が入っています。
会食続きで、顔が浮腫んでいるので、サッとジョギングしてきます。
国内戦とは、まったく違うゲームで、食の細い僕にはハードゲームではありますが、頑張っています。
あなたも頑張って。
現場からは以上でーす。

※ニューヨークでもバキバキの西野さん、こんなクラウドファンディングをやっています! 皆さんも一緒に応援しませんか?
『映画 えんとつ町のプペル』のCMをブロードウェイのデジタルサイネージに出したい!

西野亮廣氏ポートレイト

Akihiro Nishino
1980年生まれ。芸人・絵本作家。モノクロのペン1 本で描いた絵本に『Dr.インクの星空キネマ』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』。完全分業制によるオールカラーの絵本に『えんとつ町のプペル』『ほんやのポンチョ』『チックタック~約束の時計台~』。小説に『グッド・コマーシャル』。ビジネス書に『魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『新世界』。共著として『バカとつき合うな』。製作総指揮を務めた「映画 えんとつ町のプペル」は、映画デビュー作にして動員170万人、興行収入24億円突破、第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞という異例の快挙を果たす。そのほか「アヌシー国際アニメーション映画祭2021」の長編映画コンペティション部門にノミネート、ロッテルダム国際映画祭クロージング作品として上映決定、第24回上海国際映画祭インターナショナル・パノラマ部門へ正式招待されるなど、海外でも注目を集めている。

●国内最大となる、5.8万人の会員数を誇る有料会員制コミュニティー(オンラインサロン)「西野亮廣エンタメ研究所」はこちら
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TEXT=西野亮廣

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