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2022.09.24

西陣織の老舗とゲーテがタッグを組んだ、特別な会員制サロン「室町倶楽部」が発足!

上質の着物があれば、料亭や花街、伝統芸能の世界も少し身近になる。京都の流儀を実感すべく、「ゲーテ」編集長・池上雄太が西陣織の老舗を訪ねた。そして今回は、京都での旅をより充実させる、読者のための特別な会員制サロン「室町倶楽部」の魅力をご紹介。

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Masataka Hosoo
1978年京都府生まれ。元禄元年創業の西陣織の細尾家12代目。海外に向けた西陣織の新しい価値を発信し、着物文化の担い手として活動。一般社団法人GO ON代表理事も務める。

着物を身に纏うことは美意識をトレーニングする第一歩

平安の時代から、1200余年もの長きにわたって日本人が日常的に身に纏ってきた着物。そこには伝統工芸の技はもちろん、日本人が大切にしてきた美意識など、多くの知恵と工夫が詰まっている。

「着るだけで、いにしえの時代にタイムスリップできたり、普段は行かない場所に挑戦できたり、いろんな体験ができます。いわば、着物は非日常の世界に踏みこむスイッチなんです」と話すのは、西陣織の老舗「細尾」の12代目当主・細尾真孝さんだ。

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「細尾」が開く文化サロンの様子。茶道や華道家元の講演や、伝統工芸のワークショップなど。名料亭の料理人が訪れて料理を披露することも。他では経験できない文化体験ができる。

着物に興味はあるが、どんなふうに誂え、どう着ればいいかと迷う人が案外多いのが現状。今回、「細尾」を訪ねたゲーテ編集長の池上雄太もまさにそうで、さすがに東京のイベントやパーティに着物で出かけるのはハードルが高く、「着物をさり気なくカッコよく着こなせればとは思いますが、着物の質や着方、立ち居振る舞いなどにもよほど自信がないと難しいかも」と話す。

けれど、実際には最初に教えてくれる人がいれば、それほど着物は難関ではない。初めてという人こそ、「京都で着物の本質を経験し、日本人としての美意識や教養を身につけていくのが、人生を愉しむ近道になる」と細尾さんは教えてくれる。

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「細尾」本社ビル内にある「HOSOO FLAGSHIP STORE」。西陣織テキスタイルの見本を手に取る池上。

例えば「細尾」では、会員制のサロンを持ち、しばしば文化イベントを行っている。茶道宗家の茶人のお点前や講話を聴き、その後名店の茶懐石を味わう。他にも、歴史ある窯元の工房で作陶を見学してお茶を味わう。

代々にわたって、天皇家の着付けを行う家の話をうかがう機会もあるそうだ。いずれのイベントも着物で参加する人が多いという。

「着物を纏うと丹田に自然と力が入ってすっと背筋が伸びるんです。つまりソフトに体幹を鍛えることになるんですね」と細尾さん。洋服とは違った所作なども身についていくそうだ。

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左・中上:細尾さんから直接、着物について教わる池上。「着物はまさに京都パスポート。神社仏閣やお庭とかにも行きたい」。中下:1階にあるカフェ「HOSOO LOUNGE」では、水出しのお茶やスイーツを味わえる。右:「細尾」本社。版築など伝統的な建築技法を用いて建設された。

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左上:2階のギャラリーでは、着物や染め織、テキスタイルなどの展覧会が開催される。右上:3階にあるサロン。「室町倶楽部」の会員は、ここで反物を選ぶことができる。新作のお見立て会なども。左下:西陣織テキスタイルを使った小物などを販売。右下:人間国宝による貴重な反物などを手にとって鑑賞できる。

今回、ゲーテは細尾さんの全面協力のもと、読者のための特別な会員制サロン「室町倶楽部」を発足。一般客は入れない「細尾」のサロンで着物や帯、小物などをフルオーダーし、着付けを学ぶ。仕立てあがった着物は、温度や湿度も管理した「着物セラー」で保管してもらい、必要な時に出してもらう。「細尾」が開催するさまざまな文化イベントに参加もできるというから、京都旅がより充実したものになるはずだ。

まずは池上が、細尾さんに見立ててもらい、反物選びを体験。人間国宝の作品や世界にひとつしかない草木染めの着物や手織りの帯にふれた。

「京都でブランドのレセプションがある時は、ぜひ着物で参加したい」と池上。自分の一着を持つことが自信や新たな発信につながりそうだと言う。

「室町倶楽部」で着物を仕立て、遊びから学ぶ

「細尾」とゲーテが発足した「室町倶楽部」。誂えた着物を纏い、当主と共に文化を体感するここでしかできない特典も用意。

「室町倶楽部」会員特典

参加費¥2,200,000

1:着物誂え
2:着付け講習
3:細尾サロン(会員制)の利用
4:HOSOO RESIDENCEの利用
5:着物の保管・メンテナンス
6:文化を体感できる、唯一無二のイベント

(※6は別途実費をご負担いただきます)

2022年10月19日(水)に説明会を実施。
時間:19:30〜
場所:都内某所(お申し込みの方にお知らせいたします。)

【室町倶楽部 説明会応募フォームはこちら!】

 

着物を纏い町に出よ!

ここからは、着物を着て愉しむ、粋な京都の歩き方4選をご紹介!

1.花街を歩く晴れがましさも着物なら颯爽と!

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花街での食事やお茶屋遊びといった粋な時間を過ごせるのも京都ならでは。町家が並ぶ風情ある町並みにも、着物姿ならすっとなじんで溶けこむ。季節に添った着物を身に纏う上級な愉しみも、この町なら自然に学べる。

2.芸舞妓さんとの宴は由緒ある場所で

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「数人で着物を着て会食ならば、老舗の料亭や由緒ある場所に、芸舞妓さんに来ていただくのも粋なものです」と細尾さんは言う。庭が美しい歴史ある建物で舞や三味線を愉しむ時間は、いつまでも心に残る。

3.茶会に着物で臨む凛と厳かな時間を過ごす

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茶事といった場所に、着物姿で訪れることができれば着物上級者。最初は苦手と思った正座も、コツを摑めば長く座っていられるようになる。時には凛とした緊張感ある場に身を置くことも人生修行だと思える。

4.パーティや祝賀会も着物で海外の友人にも一目置かれる存在に

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海外でのパーティにも着物という民族衣装で臨むことで、正装感はいっそう高まる。一つ紋が入った紋付を一着持っていれば、結婚式や祝賀会などにも着られるのでお薦めだと細尾さんもアドバイス。

Illustration=岡田成生

TEXT=中井シノブ

PHOTOGRAPH=竹中稔彦

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