日本ではあまり馴染みのないクルーズ船での旅。初心者でも気軽に参加できるクイーン・エリザベスで行くオーストラリア・シドニー発着の5泊6日のクルーズ旅を体験してきた。本編では、気になるグルメやエンタメ事情を紹介する。体験記中編。#体験記<前編>
クルーズ代には何が含まれる?
クルーズ船「クイーン・エリザベス」は、船上での食事やエンタメなどはツアー代金に組み込まれている。
クルーズ代金には、客室、寄港地までの移動費、船内に17つあるカフェやレストラン、バー、ラウンジ、インルームでの食事や船内で提供されるエンタメサービス・アクティビティなどがすべて旅行代金に含まれているのだ(一部のスペシャリティレストランとアルコール飲料を含むドリンク、スパ、Wi-Fiを除く)。
ちなみに、ブリタニアの場合はUS $16の船内サービス料(ホテル・ダイニングサービス料)が自動的に船内会計に加算される仕組み。チップは、特別なサービスを受けた際に直接スタッフに渡すだけでよい。
カテゴリーごとに分かれたダイニングで味わうエクスクルーシブなディナー
英国の古き良き等級制が受け継がれる「クイーン・エリザベス」では、客室のカテゴリーごとに利用できるメインダイニングが決まっている。
今回体験した客室カテゴリー「ブリタニア」に付随するレストランは「ブリタニア・レストラン」。
全880席を保有するブリタニア・レストランは、船内最大規模を誇る。2階建ての吹き抜けの空間は、圧倒的華やかさを放ち、まさに圧巻!
ちなみにレストランを基準に客室カテゴリーを選ぶのであれば、ブリタニア・レストランほどの華やかさはないけれど、よりプライベートな空間を求めるなら「ブリタニア・クラブ」、よりパーソナライズされたサービスを求める人には上級カテゴリーの「プリンセス・グリル」や「クイーンズ・グリル」を体験して欲しい。
「グリル」カテゴリーになると、メニューに載っていない裏メニューをオーダーできたり、リクエストに応じたカスタムオーダーなども可能となる。
特別な夜に食べたい!「ステーキハウス・アット・ザ・ベランダ」
船内のカフェやレストランはそのほとんどがインクルーシブではあるが、追加料金で楽しめるスペシャリティ・レストランも見逃せない。
「ステーキハウス・アット・ザ・ベランダ」はその一つ。
完全予約制のこのレストランでは、ランチタイムはUS$35、ディナータイムはUS$65のシートチャージを払えば、最上級の熟成肉をはじめとするグリル料理を楽しめる。
追加料金といえど、シートチャージさえ支払えば、好きなメニューが選びたい放題! 特別な夜に相応しいこのレストランは、出港前に予約が埋まってしまうこともあるとのこと。事前予約は必須だ。
毎日の贅沢に疲れたら、ビュッフェレストラン「LIDO」がおすすめ。
世界中の料理が集まる「LIDO」では、その時食べたいものを少量ずつ食べることができる。長旅にはありがたい存在だ。
夜は紳士淑女が集う社交場で英国式ラグジュアリーを満喫する大人の時間
クイーン・エリザベスでは、毎晩ディナータイム以降はドレスコードが指定される。
ツアーのタイミングや長さなどによっても異なるようだが、「ガラ・イブニング」と「スマート・アタイアー」などその日によって指定が異なり、シンプルなジャケット着用の日もあれば、タキシードやダークスーツにネクタイといった装いの日もある。
日本では日常的にドレスコードを必要とするシーンに遭遇することは少ないが、せっかくクイーン・エリザベスに乗るのなら、思う存分お洒落を楽しんでみるのもいい。
移動も落ち着いた乗船2日目に設定されることも多いという「ガラ・イブニング」では、船全体が華やかに彩られ、紳士淑女が集う大人の社交場のような世界が広がる。
食事の後は、シャンデリア輝くダンスホール「クイーンズ・ルーム」でダンスパーティーに足を運んだり、沖に出ると営業がスタートするカジノも楽しめる。
テーブルゲームやスロットマシーンなど本格カジノでの運試しもエキサイティングな夜になること間違いない。
他にも、800人を収容するシアタールームで歌やダンス、ミュージカルの鑑賞やシガーバーやカクテルラウンジで過ごす寛ぎの時間まで。ここには書ききれないほどのコンテンツやエンタメが備えられ、英国式ラグジュアリーを存分に味わえる。
問い合わせ
キュナード・ライン https://www.cunard.com/ja-jp/contact-us