イタリアを代表する家具ブランドB&B Italiaが関西初出店。大阪・心斎橋の新店は東京・外苑前に続き、路面店としては国内2店舗目となる。目を見張る多彩なシチュエーションの家具が一堂に会す。
ラグジュアリーかつ寛ぎ感のあるショースペース
日本最大級のブランドショップが集まる心斎橋は、関西のファッション拠点として、国内外から注目を集める場所。1966年創立、イタリア家具の旗手、B&B Italiaが関西初の出店地として選んだのが、そんな心斎橋のなかでも舟運で大阪の繁栄を支えてきた歴史ある長堀通だ。2023年12月、長堀通に面したビルの一角に、ガラス張りのコンテンポラリーなショップを誕生させた。
店舗デザインを監修したのは、イタリアの建築家ピエロ・リッソーニ氏。これまでもB&B Italiaのアーティスティックディレクターとして、ブランドのグローバル化を推進してきた。コンテンポラリーな空間に左官仕上げの床や格子のパーティション、光の演出を組みこみ、ラグジュアリーでいて寛ぎ感のあるショースペースを実現している。
張地や仕上げは400種類以上。日本初披露の最新作も
1、2階に分かれた店舗内は、リビング、ダイニング、ベッドルームやアウトドアスペースといったシーンごとの空間を演出。それぞれに、ブランドの特徴でもあるアイコニックな家具を配し、それらを引き立てるラグ、照明、観葉植物、アートなども具体的に提案する。訪れたゲストはシーン全体の空気感やデザインを見るだけでなく、椅子に座り、家具やラグに触れて、質感や使い心地などを実感できるのだ。
例えば1階のリビングシーンには、スペースの広さやライフスタイルに合わせて、さまざまな組み合わせが可能なソファを設置。LEDを内蔵した壁を周囲に配して、安らぎ感のある場に。2階のナイトシーンには、厚革張のヘッドボードが特徴的なベッドを中心に、サイドテーブルやリクライニングチェア、アートをコーディネイトする。
一方、防水性や撥水性のある素材を用いたアウトドア用家具とグリーンを合わせたシーンは、店舗づくりにも取り入れられそうなアイデアが。
これら家具製作に用いる革、最新素材などの張地や仕上げは400種類以上を用意する。その場で、好みのマテリアルを選んで注文できるインタラクティブなシステムもここならでは。事前に予約をすれば、専門スタッフに相談して、具体的に密な打合せができる。
2024年3月には、2023年のミラノサローネで発表したB&B Italiaの美しい最新作を、日本で初めてここ大阪店でお披露目するという。最旬のインテリアはもちろん、国内外の家具愛好家が集う、時代を反映するショップになりそうだ。
問い合わせ
B&B Italia https://bebitalia.co.jp