Appleは3月8日の発表で5Gに対応した新型iPhone SEやiPhone 13シリーズの新色、さらには新型iPad Air、Macなど多くの製品を発表した。既に多くのモデルの発売が始まっており、すでに手にしたユーザーも多いはずだ。
これからこれらApple製品の購入を考えているというビジネスパーソンのために、新製品を中心にApple製品のラインナップを整理してみよう。
iPhone 13シリーズと新SEは同じ最新チップを搭載
この春のiPhoneのニュースにおいて最も大きいのは第3世代となるiPhone SEが登場したことだ。この製品のトピックは大きく2つ。1つは13シリーズと同じA15 Bionicを搭載したこと。コンパクトサイズのエントリースマートフォンと言うと性能面では劣るという印象が多くあるが、iPhone SEならその心配はない。さらにもうひとつが、通信網が大きく広がり始めている5Gに対応したことだ。このため都心部を中心とした5Gエリアなら高速通信が可能となる。iPhone SEの価格は64GBが5万7800円、128GBが6万3800円、256GBが7万6800円
そしてiPhone 13シリーズはカラーバリエーションの追加だ。iPhone 13 Proはアルパイングリーン、iPhone 13はグリーンが新たに登場。iPhone 13 Proのアルパイングリーンはそれほど濃くなく、落ち着いたマットな色調。それに対してiPhone 13のグリーンはしっかりとした濃い目のグリーン。性能や価格は昨年秋に発売されたモデルと共通だ。
現在のiPhoneのラインナップは13 Pro/13/13 miniの13シリーズ、新SEに加えて、iPhone 12/12 mini(8万6800円~/6万9800円~)、そしてiPhone 11(6万1800円~)が発売されており、選択肢は非常に多い。とは言え、iPhone 12と11は搭載するチップやカメラの世代が古いため積極的に選ぶ理由はない。
一番悩ましいのがiPhone 13miniとiPhone SEのどちらを選ぶべきか、ということ。iPhone 13 miniは5.4インチで8万6800円から。iPhone SEは4.7インチで5万7800円~で、価格差は約3万円。どちらもA15 Bionicを搭載している。
それぞれのiPhoneの魅力的な部分としては、SEには指紋認証ができるTouch IDがついており、13miniにはデュアルカメラシステムを採用しているのがポイントだ。どちらも魅力的なモデルなので使い方やライフスタイルを元に選ぶといいだろう。
Macと同じプロセッサを採用してiPad Airがパワーアップ
同じく登場したのが新型のiPad Airだ。新たにMacやiPad Proで採用されているM1チップを搭載し、従来モデルと比べてパフォーマンスが最大60%上昇、さらにグラフィック性能に関しては最大2倍高速化しているという。また、セルラーモデルでは5G通信にも対応した。価格は64GBが7万4800円~、256GBが92800円~。
現在のiPadシリーズのラインナップは、非常に多くて悩ましい。フラグシップとなるのが、iPad Proで、12.9インチと11インチを用意(それぞれ12万9800円~/9万4800円~)。クリエイティブ用途やノートPC代わりに使うようなハイエンドニーズに対応している。これに続くのが、今回発表された上記のiPad Air。そして、8.3インチのiPad mini(5万9800円~)、エントリーモデルのiPad(3万9800円~)と続く。
この中でビジネスユースと考えた場合、新iPad Airか、iPad miniが候補になる。個人的にはコンパクトサイズで持ち運びしやすいiPad miniが好みではあるが、M1チップ搭載によりパフォーマンスがアップした新型iPad Airも気になるところ。プレゼンで使ったり、iPadだけを持ち歩くなら新型iPad Airが向く。ノートパソコンなどと組み合わせて持ち歩くならiPad miniといったところだろうか。
超高性能の新Macデスクトップ「Mac Studio」
そして最後のひとつが超高性能の新チップM1Ultraを採用するデスクトップマシンMac Studio(24万8000円~)だ。
同時に発表された27インチのStudio Displayなどに接続して利用することができる。Mac Studioは現在購入できれば空の中で最も高性能を搭載することが可能。最高性能のチップM1Ultraは20コアのCPUや48コアのGPU、そして32コアNeural Engineを内蔵。圧倒的なパワーで動画編集やグラフィック処理が行える。まさにトップクリエーターのためのMacだ。
現在市販されているデスクトップのMacはこのMac Studioのみとなっており、Mac Book Proを超えるさらなるパフォーマンスを求めるなら、選択肢はこのモデルしかない。