GOETHE

MAGAZINE &
SALON MEMBERMAGAZINE &
SALON MEMBER
仕事が楽しければ
人生も愉しい

AND MORE

2020.11.05

アフターコロナのお金論⑪「SDGsに貢献できる投資とは?」ABCash児玉隆洋

新型コロナウイルスにより、多くの人がお金について真剣に考えたはずだ。先行きが見えないなかで、今後どうお金と付き合い、増やしていけばいいのか。この連載では、お金のトレーニングスタジオ「ABCash」を運営する児玉隆洋氏が、コロナ後のお金と資産運用についてレクチャー。お金とは何か、投資とは何かを考える。

money

ESG投資にインパクト投資。社会貢献できる消費とは?

投資で社会貢献できる。金融の仕組みを活用して、個人がダイレクトに社会貢献できる手法が最近注目され始めています。

以前は、投資というと金儲けの手段という印象が強くありましたが、最近では投資に対する価値観にも変化がみられています。最近よく目にするようになったESGという言葉。環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取ったもので、今の企業の長期的な成長のためには、ESGが示す3つの観点が必要だという考え方が世界的に広まってきています。このESGの観点は機関投資家の間でも急速に広がってきており、投資の意思決定において、従来型の財務情報だけを重視するだけでなく、ESGも考慮に入れる手法は「ESG投資」と呼ばれています。

また、社会貢献できる投資の考え方として「インパクト投資」という投資手法があります。貧困層支援や教育問題など社会的課題の解決に取り組む企業や領域に投資をし、経済的なリターンと社会的なリターンの両立を実現する投資手法のことです。ソーシャルインパクト投資とも呼ばれます。

ではお金のトレーニングです。このソーシャルインパクト投資、ある財団が始めたことで世界中に普及しました。それはどこの財団でしょうか?

答えは、「ロックフェラー財団」です。2007年、ロックフェラー財団が「Impact Investing」という言葉を使い始めたことが契機と言われています。世界では2013年にG8社会的インパクト投資タスクフォースが創設され、SDGs達成にはESG投資だけでは不十分で、インパクト投資も大きく貢献すると期待されています。また消費で社会貢献できることもご存知でしょうか?

ここでお金のトレーニング。人、社会、地球環境、地域のことを考慮して作られたモノを購入・消費することを「◯◯◯◯消費」と言います。何消費と言うでしょうか?

答えは、エシカル消費です。エシカルとは「倫理的な」という意味ですが、例えば、人の助けが必要となる人々を支援することや自然環境のためになることなど、法律で決まっているものではないものの良識的に考えるといい行為だよね、と多くの人が考える模範的な考え方のことです。自然エネルギーの利用、オーガニック製品の購入、クルマのシェア、省エネ製品の導入などがあります。

ABCashのブランドアンバサダーであるローラさん。地球や人に優しいことをしたいという彼女の想いから、今年「STUDIO R330」を立ち上げて話題になりました。ブランドもサステナブルな形でつくることにこだわっており、STUDIO R330のRはreuse、recycle、reduseの3つからきているといいます。リサイクルポリエステルを使用したブランドオリジナル生地を1年以上かけて開発したり、タグや紐には100%FSC認証材、パッケージには半永久的に再生可能なリサイクルポリエステルを100%使用したり、通常では廃棄されるカカオ豆の皮を配合した再生紙を使用したりするなど、地球環境に配慮した商品を開発しているのです。

そういう自分だけではなく、世界中の人々や地球や未来への想いを形にして行動されていること。そこに彼女の強さと優しさがあり、きっと世界中の人々を魅了し続けているのだと思います。

このエシカル消費。2021年には中学校の教科書に、2022年には高校の教科書に掲載されることも予定されています。金融教育と同様に社会に“新しい当たり前”として浸透していくこととなるでしょう。

金融を通して社会貢献すること。本来お金というものは、人や社会を豊かにするものです。日本では、過去の世の中の風潮や金融教育が遅れていることにより、まだまだお金自体がネガティブなイメージになっています。しかしお金は、人々の生活や人生を豊かなものにでき、社会をよりよく発展させることのできる仕組みです。コロナ渦で経済不安も大きくなっている今こそ、お金から目を背けることなく、お金の本質と正しい価値を再確認したいものです。

Takahiro Kodama
1983年宮崎県生まれ。大学卒業後、サイバーエージェントに入社。Amebaブログ事業部長、AbemaTV広告開発局長を歴任。2018年、海外に比べて遅れている日本の金融教育の必要性を強く感じ、株式会社ABCashTechnologiesを設立。代表取締役社長に就任。2019年、すごいベンチャー100受賞、スタートアップピッチファイナル金賞。趣味はサーフィン。

PICK UP

STORY

MAGAZINE

1月号 Now on sale

キーワードは隠れ家!? 新しい時代の邸宅特集/表紙 近藤真彦

2021年1月号

最新号を見る

定期購読はこちら

MAGAZINE

1月号 Now on sale

キーワードは隠れ家!? 新しい時代の邸宅特集/表紙 近藤真彦

11月25日発売の「ゲーテ1月号」は新しい時代の邸宅特集! そのほか「仕事に効く”個性派”高級ウォッチ」や「賢者8人が選ぶ!秘蔵ワインリスト」も必見!

最新号を購入する

電子版も発売中!

定期購読はこちら

SALON MEMBER

会員登録をすると、エクスクルーシブなイベントの数々や、スペシャルなプレゼント情報へアクセスが可能に。会員の皆様に、非日常な体験ができる機会をご提供します。

Salon Memberになる