自律神経研究の第一人者であり、免疫力に詳しく、ゴルフの腕前も抜群な順天堂医学部教授、小林弘幸先生にゴルファーの健康について聞いた。プレー当日や毎日のちょっとした気遣いで、免疫力はぐんとアップ。小林先生が推奨するヘルシーワークで、健康的なゴルフライフを! ※2021年アコーディア・ゴルフ会報誌より抜粋・再編。情報やデータは掲載時のもの。
1.身体によい物をおいしく食べる─毎日─
便秘がひどくなると免疫力が下がります。そこで、コンニャクやゴボウ、海藻類などの食物繊維が豊富な食材を食べるといいでしょう。また、腸内の善玉菌を優勢に保つことも免疫力アップに効果的なので、味噌や納豆、チーズといった発酵食品を積極的に食べましょう。
2.日頃から積極的に身体を動かす─毎日─
外出した際は、駅や歩道橋の階段を上り下りすることを勧めます。適度な運動が血流をスムーズにし、免疫力を高めるからです。また、起床時や就寝前に軽くスクワット運動をして、骨盤周りの筋肉群や腸の筋肉を鍛えることも、免疫力アップにつながります。
3.ゆっくり入浴して十分な睡眠をとる─毎日─
「39~40°Cのお湯に最初の5分だけ首まで浸かり、その後の10分は半身浴」という入浴パターンが自律神経と腸の働きを整え、免疫力が高まります。そして速やかに布団に入れば気持ちよく眠ることができ、睡眠中に若々しさを保つ成長ホルモンの分泌が促進されます。
4.プレー中は水分と甘い物を摂取する─プレー当日─
ゴルフは想像以上にカロリーと水分を消費します。脱水症状にならないよう、こまめに水やスポーツドリンクを飲むことが大切。それとともにチョコレートやエナジーバーなどを用意して、プレーの合間に食べるといいでしょう。また、飴を舐めることは糖分摂取ばかりではなく、喉を潤すことでコロナ対策にも効果があります。
5.帰りはゆっくりと運転する─プレー当日─
ドライブ中、適度なスピードで切り替わる風景を眺めると、心がリラックスします。また、路面から伝わるほどよい振動も、リラックス効果があります。プレー後はゆっくりとクルマを走らせれば心が落ち着きますし、それに事故やトラブルの回避にも役立ちます。
Hiroyuki Kobayashi
1960年埼玉県生まれ。スポーツ庁参与。自律神経研究の第一人者としてプロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニングやパフォーマンスアップ向上の指導に関わる。主な著書に『死ぬまで"自分"であり続けるための「未来日記」』(幻冬舎)や、『病気知らずの医者がやっている免疫力を高める最高の方法』(宝島社)などがある。
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Illustration=内山弘