自律神経研究の第一人者であり、免疫力に詳しく、ゴルフの腕前も抜群な順天堂医学部教授、小林弘幸先生にゴルファーの健康について聞いた。※2021年アコーディア・ゴルフ会報誌より抜粋・再編。情報やデータは掲載時のもの。
免疫力をアップして、ゴルフライフを充実させる!
「免疫力の低下は肉体的な不調と行して、腸内で作られる通称"幸せホルモン"と呼ばれるセロトニン不足による「鬱」状態、すなわち精神的不調も引き起こします。だからこそ免疫力アップがとても大事なのです。免疫力を上げると、風邪やインフルエンザにかかりにくくなります。また、新型コロナウイルスが及ぼす害はいわば"免疫の暴走"ですから、免疫力を上げればその暴走を制御することができます」
「では具体的にはどうすればよいかというと、まずは味噌や納豆といった発酵食品や、野菜や海藻などの食物繊維を多く含む食材を積極的に食べましょう。そして規則正しく眠り、さらに適度に運動をすることを勧めます。すると血流がよくなって腸内環境が整い、腸壁で95%分泌するセロトニン、通称"幸せホルモン"の分泌が促進して免疫力がアップするのです。その結果、肉体的にも精神的にも調子が向上します。さらに、交感神経と副交感神経のバランスが良好になることで、リラックス効果も期待できます」
以上の小林先生からのアドバイスを参考に健康な心身をつくれば、より一層元気にラウンドできる。そして楽しくプレーすれば、ますます健康になって、人生も充実するはずだ。
Hiroyuki Kobayashi
1960年埼玉県生まれ。スポーツ庁参与。自律神経研究の第一人者としてプロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニングやパフォーマンスアップ向上の指導に関わる。主な著書に『死ぬまで"自分"であり続けるための「未来日記」』(幻冬舎)や、『病気知らずの医者がやっている免疫力を高める最高の方法』(宝島社)などがある。
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