常にスコア100をオーバーしないように! ツアー通算12勝を誇り、2008年賞金女王に輝いた、 あの古閑美保プロに聞いてきた。ツアープロとしての豊富な経験に加えて、 引退したからこそ見えてきたアマチュアが上達しない原因を、 シチュエーション別に披露。 "コガミホ流"を会得し、常に100は叩かないようにしたい。その大きな武器になるのがFW&UTだ。ドライバーともアイアンとも違うこの2本の打ちこなし術を聞いた!
FWもUTもソールから地面に落とせばいい
スイング的にウッドとアイアンの大きな違いは、ソールから落とせるかどうかです。フェアウェイウッドやユーティリティのようにヘッドが大きく、ソール幅が広いクラブは、横振りにしてソールからボールの手前にヘッドを落としてあげればいいんです。
実は現役時代はユーティリティを使ったことがなかったんです。11番ウッドを入れていました。使ったことがなかったので、あくまでもイメージですが、FWはドライバーに近い横振り、ユーティリティはアイアンのように縦振りをするものだと考えていました。
それが実際にユーティリティを今年になって初めて使ってみて感じたのが、フェアウェイウッドと同じようにソールから落とせばいいんだということです。
今のクラブは進化してボールが上がりやすくなっています。だから上げようとする動きは絶対にダメ。上から打ちこめないという人でもフェアウェイウッドやユーティリティなら多少手前からヘッドが入ってもソールが滑って、前に飛ばしてくれます。だから、アマチュアにとっては本当にお助けクラブになるはず。マスターする価値は絶対にありますよ。
FW とUTは同じイメージで大丈夫! 上からじゃなく横からヘッドを入れるイメージ
FWやUTは構造上、上から打ちこみすぎるとスピン量が多くなってしまう。結果、吹け上がって、思ったとおりの距離が出せない。打ちこまずに横振りするイメージで、ソールからボールの手前にヘッドを落とせばいいだけ。あとは勝手にクラブがボールを運んでくれる。
スイング軌道のイメージをフラットにする
スイング自体を大きく変えるわけではなく、軌道のイメージをほんの少し横振りにするだけ。アイアンと比べるとクラブが長いため、ボールとの距離が遠くなり、そのアドレスどおりに振ると、自然と横振りになるという。