「神は細部に宿る」とは、ドイツの建築家ミース・ファン・デル・ローエの名言。隅々にまで美意識を貫くことで全体の完成度が高まるという信念は、今なお創造の本質を突く。とりわけ、目に触れない部分にこそ美を宿すことは、最も高尚なスタイルのあり方ともいえる。

アウトソールに忍ばせた、ブランドの美の矜持
ルイ・ヴィトンの新作シューズは、U字の甲革を袋状に縫い上げたリラックス感のあるモカシン風の佇まい。上質なカーフレザーのアッパーに、ヌメ革製のキーベルもアクセントとして効いている。
そこで驚愕なのが、アウトソールに配されたダミエ・パターンだ。歩くたびに擦れていくことを運命づけられた箇所に、敢えてブランドのアイコンを忍ばせる。それは見せるためのデザインを超えた、美の矜持でもある。見えないからこそ贅沢、見せないからこそ粋。その仕かけをもったいないと感じるか、心憎いと感じるかで、装いに対する器量が問われる。洗練の余白を楽しめる1足だ。
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