ENTERTAINMENT

2018.12.01

『母さんがどんなに僕を嫌いでも』滝藤賢一の映画独り語り座46

役者・滝藤賢一が毎月、心震えた映画を紹介。超メジャー大作から知られざる名作まで、見逃してしまいそうなシーンにも、役者のそして映画のプロたちの仕事はある! 役者の目線で観れば、映画はもっと楽しい!!

『母さんがどんなに僕を嫌いでも』

親として子供とどう向き合うか?

『母さんがどんなに僕を嫌いでも』。吉田 羊さんが、長男への暴言・暴力が止まらない母親役を演じ、新たな魅力が炸裂しております。

しかし、この光景、我が身に置き換えてみると……。

仕事の電話中、子供に「パパ! パパ!」と呼ばれ続け、「今、仕事の話してるからちょっと待ってね」→「今、仕事の電話してるでしょ」→「静かにして、大事な話だから」→「うるさい!」。

羊さん演じる母親は客観的に「酷いな、この親」と思うが、よくよく考えると、大して自分も変わらない。子供より大事なことなんて果たしてあるんだろうか……。

親として子供との向き合い方を考えさせられた作品でございました。

『母さんがどんなに僕を嫌いでも』

©2018 『母さんがどんなに僕を嫌いでも』制作委員会

『母さんがどんなに僕を嫌いでも』
小説家・漫画家の歌川たいじが自身の体験をもとにした同名コミックエッセイの映画化。壮絶な過去と向き合い、母親の愛を摑み取ろうとした息子の姿を描く。
2018/日本
監督:御法川 修
出演:太賀、吉田 羊ほか
配給:REGENTS
イオンシネマほか全国公開中

COMPOSITION=金原由佳

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

2025年1月号

シャンパーニュの魔力

最新号を見る

定期購読はこちら

バックナンバー一覧

MAGAZINE 最新号

2025年1月号

シャンパーニュの魔力

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ1月号』が2024年11月25日に発売となる。今回の特集は“シャンパーニュの魔力”。日本とシャンパーニュの親和性の高さの理由に迫る。表紙は三代目 J SOUL BROTHERS。メンバー同士がお互いを撮り下ろした、貴重なビジュアルカットは必見だ。

最新号を購入する

電子版も発売中!

バックナンバー一覧

SALON MEMBER ゲーテサロン

会員登録をすると、エクスクルーシブなイベントの数々や、スペシャルなプレゼント情報へアクセスが可能に。会員の皆様に、非日常な体験ができる機会をご提供します。

SALON MEMBERになる