"RS"の名がついたアウディといえば、ハイスペックな性能と切れ味鋭い走りでクルマ好きを虜にする最高峰モデル。ところが今回の新型Audi RS 3は、さらに進化した性能に加え、日常ユースにもピッタリというのだから面白い。それはすなわち、パートナーと楽しむ時間はもちろん、ちょっとしたお出かけにも身構えることなく使えるということ。そんな日常使いにも適した新型Audi RS 3の魅力がどこにあるのか探ってみたい。
毎日連れ出したくなる都会派デザイン
住居や身のまわりのアイテムに"洗練さ"と“スタイリッシュさを”求めるのが都会派の感覚であろう。それは、クルマとて例外ではない。ガレージや庭先に佇むクルマが“惚れ惚れする”デザインであれば、毎日乗りたくなるのは当然のこと。たとえばそれが、新型RS 3ならどうだろう? ちょっとしたご近所へのお出かけでも「ちょっと愉しんでみようかな」という気にもなるはずだ。
もちろん、そんな高いデザイン性は、街でも十二分に映えるもの。高級ブティック前やホテルのバレーパーキングでは、いくら最もコンパクトな“RS”といっても見劣りすることはない。むしろ、その洗練されたデザインがその場の風景をつくるといっても過言ではない。駐車している新型RS 3を真っ直ぐ見つめながら近づくたびに惚れ惚れする。それに、新型RS 3のようなプレミアムスポーツカーとなると、身に纏った上質なお洒落アイテムでさえも、それなりに見えるというもの。これは、オーナーとしては気分がいいに決まっている。
想像を超える走りに思わずニンマリ!
そして、いざ走り出すと想像を超える愉しみが待っている。街中では、わずか2250rpmから最大トルク500Nmを発揮する2.5ℓ5気筒ターボエンジンが、低速域でもキビキビした加速と余裕のある走りを提供してくれる。その実力は0~100km/hをわずか3.8秒で駆け抜けるほどだ。これはストップ&ゴーが多い都会では特に使い勝手がいい。普通に走っているだけなのに、いいクルマに乗っていることをひしひしと実感することができるのだ。
そしてそれは、週末の遠出でも同じこと。高速道路では294kW(400PS)のパワーを後ろ盾に、矢のように進むのは言わずもがな。山間の湖畔や温泉地に向うワインディングロードでも、熟成を重ねた四輪駆動システム(クワトロ)と理想的なトルク配分を可能にしたトルクスプリッターが、思い通りのコーナリングを高次元でアシストしてくれる。
ちなみに、エンジンサウンドも特徴的なのが新型RS 3。たとえば、ダイナミックモードおよびRSパフォーマンスモードでは、エキゾーストシステムの可変フラップがより早い段階で開き、エモーショナルなサウンドを奏でてくれる。木立に反響するエンジンサウンドが、いかに心地いいかを知っている人はご想像通りである。つまり新型RS 3に乗ると、低速域でゆっくり走っていても、少しアクセルを強めに踏んでも、心が躍るドラマが待っているということ。そんなクルマを手にしたら、毎日出かけたくなるのも無理はない。
また、長い時間を過ごすインテリアも気になる人が多いはず。普通に乗り降りしやすいのはさすがにA3譲り。シート位置は低過ぎることがないから、街でのお買い物シーンでも機動力あり。日常使いの強い味方になってくれる。とはいえ、このクルマはRS。インテリアにも数多くのRS専用コンポーネントを装着して、スポーツ性を強調している。
高揚感あるレーシーなコクピット
まずはコクピットまわり。ドライバー正面に佇む"アウディ バーチャルコクピット プラス"が標準装備された12.3インチディスプレイは、エンジン回転数をバーグラフで表示するだけでなく、出力とトルクをパーセンテージで表示することも可能だ。9年連続でインターナショナル エンジンオブザイヤーの部門賞を受賞するほどの名エンジンと向き合う高揚感は凄まじい。さらに新しいオプションとなる"RSランウェイ"デザインのタコメーターは滑走路を思わせる独特のスタイルで、通常とは反対方向に(最高値が手前、最低値が奥に)エンジン回転数が表示される。
そして、走り出すとさらなる演出が待っている。RS専用のシフトインジケーター(マニュアルモードで作動)は、グリーン、イエロー、レッドと色を変えながら、まさにレーシングカーのように点滅。理想的なシフトアップタイミングをドライバーに知らせてくれるから、まさに気分はレーサーといったところだろうか。また、RS 3としては初めてシフトライトインジケーターとヘッドアップディスプレイを設定。至れり尽くせりの演出で愛車の情報を教えてくれるというわけだ。
そんな気分をさらに盛り上げてくれるのが、カーボンファイバー製インストルメントパネルやRSエンボス加工が施されたRSスポーツシートなどである。アンスラサイトのコントラストステッチも、レーシングカー的な雰囲気作りに貢献。クルマに乗りこむたびに「さあ、いくぞ」とスイッチが入るような気にさせてくれる。
パフォーマンスを押し上げる、RSの走り!
日常使いでもなかなか愉しめそうな新型RS 3だが、ひとり時間の際には、やはり“RS”ならではの走りを堪能したくなる。その点でいうと、A3サイズのコンパクトなボディだからこそのスリリングな走りはなにものにも代えがたい。
なにしろ新型RS 3は、加速性能、最高速度においてはクラス最高の数値を誇るクルマ。先代に比べると、最大トルクは20Nm増し。400PSの最高出力も発生回転域が広がり、さらにパフォーマンスを上げてきた。
そんな中、新型RS 3で大いに目を見張る進化が、俊敏性がより向上したことである。それを可能にしたのが、アウディモデルとしてはじめて標準装備されたトルクスプリッターとRSドライブモード。トルクスプリッターは簡単にいうと、車輪にかかるトルクを場面により賢く配分するもの。コーナリング時には外側の車輪にかかるトルクを増すことでアンダーステアを軽減するなど、より俊敏な走りに貢献してくれる。そしてそれに伴い、ドリフト専用の“RSトルクリヤ“と呼ばれるモードも搭載。このモードにすると、トルクスプリッターのトルク配分が専用のセットアップに切り替わり、これによりサーキットではドリフト走行も可能になるというのだから、腕に自信がある人にはたまらないのでは?
嗜好に合わせて選べる、セダンとスポーツバック
4年ぶりのフルモデルチェンジを果たした、第3世代のAudi RS 3 スポーツバックと第2世代のAudi RS 3 セダンは、日常ユースに適したプレミアムスポーツカーとして、スリリングなドライビングを提供してくれるのは間違いない。都会的なライフスタイルのシーンに寄り添うのはもちろん、その気になれば比類なきスポーツ性能が味わえる。「センスのよさが窺える」というのは、まさにこんなクルマではないだろうか?
アウディ 新型 RS 3 Sportback
ボディサイズ:全長4390×全幅1850×全高1435mm
ホイールベース:2630mm
エンジン:2.5ℓ直列5気筒DOHCインタークーラー付きターボ
排気量:2480cc
最高出力:294kW(400PS)/5600~7000rpm
最大トルク:500Nm(51kgm)/2250~5600rpm
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:クワトロ(四輪駆動)
車両価格:¥7,990,000
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アウディ 新型 RS 3 Sedan
ボディサイズ:全長4540×全幅1850×全高1410mm
ホイールベース:2630mm
エンジン:2.5ℓ直列5気筒DOHCインタークーラー付きターボ
排気量:2480cc
最高出力:294kW(400PS)/5600~7000rpm
最大トルク:500Nm(51kgm)/2250~5600rpm
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:クワトロ(四輪駆動)
車両価格:¥8,180,000
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問い合わせ
アウディ コミュニケーションセンター TEL:0120-598-106