食に対して尋常ではない情熱を傾ける、秋元康、小山薫堂、中田英寿、見城徹が厳選したとっておきの店を紹介する、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2022」。気鋭のシェフ、敏腕プロデューサーが手がけた話題のレストランをご紹介。最先端の東京がここにある。【Part4:名人の店】

前菜「ボタン海老 セロリ キャビアオシェトラ」
小山薫堂「クラシカルな手法を使いながらも現代的で安定感のある美味しさ」
香港で名声を築いたイギリス人シェフによる独創的で繊細なフレンチのレストラン。2021年7月の開業から半年でミシュランガイド東京の一つ星を獲得し、今春は「アジアのベストレストラン50」で17位に選出。自家製サワードウブレッドも絶品。

前菜「モリーユ茸 ホワイトアスパラガス ローストチキンソース」(料理はすべて¥34,155~のディナーコースの一例。
小 シェフは香港の前はニューヨークの『パ・セ』にいたイギリス人。めちゃくちゃセンスがいいんです。
中 僕も彼のことは香港にいた時からよく知っているんですけど、食材を理解した繊細な料理を作る勤勉なシェフなので、日本に来ると聞いて楽しみにしていました。

デザート「クレームブリュレアイスクリーム」。
見 料理はヌーベルキュイジーヌなの?
小 はい。でもクラシカルな技法をベースにしているので、新しい料理なんだけど落ち着きがあります。古典的な手法を使いながらも、ちょっと今風に変えていたりするところがいいなと思うんですよ。僕が一番感動したのは、「松茸のリゾットのヴェッシー(豚の膀胱)包み」です。日本にしばらく住んだら、もっともっと日本の食材で面白いことをしてくれるんじゃないかなって思います。
中 これからもっと進化していきそうで、僕も楽しみです。

総料理長のダニエル・カルバート氏。ニューヨークの三つ星『パ・セ』で史上最年少のスーシェフとなった後、パリの三つ星『エピキュール』でフランス料理の真髄を学び、香港の人気ビストロ『ベロン』でヘッドシェフを務めた。

香港を代表する建築家アンドレ・フー氏が内装を手がけた店内。
セザン
住所:東京都千代田区丸の内1-11-1(フォーシーズンズホテル丸の内東京7F)
TEL:03-5222-5810
営業時間:12:00~L.O.13:45、18:00~L.O.20:45
定休日:月曜・火曜
席数:42席、個室1室
料金:コース/ランチ¥15,180~(休日¥34,155~)、ディナー¥34,155~