気分によってワインを選ぶのが大人の嗜み。ワインラバーたちに今の〝バディ〞3本を選んでもらった。銘柄も生産年も入手困難なマニア垂涎のワインを所有する投資家がセレクトする3本。
飲み手が試される時間が生みだす味
フランス旅行でワインのおいしさに目覚めて以来、熱狂して集めたコレクションは2年で500本以上! 海外に行くたびにワイナリーや現地の酒店を訪ねたり、国内外のオークションで、お目当てのワインを探しているという投資家の遠藤洋氏。
「シャトー・ラヤスはフランス・ランスの酒店で非売品だった最後の1本を、ワイン愛を語って交渉し(笑)、手に入れました」
セラーから出したワインは、銘柄も生産年も入手困難なマニア垂涎のものばかり。
「僕にとってワインは、時間がつくった味を楽しむもの。美術館の名画のように、歴史が作る作品をいただく感覚です」
だからこそ、飲み手が試されるとも遠藤氏は言う。
「貴重なワインを飲むことは、歴史的な1本がこの世から消え去るということですから。ワインの味やストーリーをちゃんと理解しているのか、そしてこの愛すべきワインにふさわしい自分でいられているのかを改めて問われている気がします。ゆえに、いつ開けるべきかと自分の目標にもなる。だからこそボトルを開けた時、その体験が忘れられないものになるのだと思います」
遠藤 洋
1987年埼玉県生まれ。ベンチャー企業を経てコンサル会社キープライムを起業。投資コミュニティixi主宰。「投資をしながら自由に生きる」(ダイヤモンド社)ほか著書も多数。