破綻寸前のメガネチェーンを国内外400店舗に広がる企業へと成長させた、業界の風雲児OWNDAYS田中修治CEO。誰も真似できないビジネススタイルを貫く彼が選んだのは、伝統のなかに革新を続ける老舗メゾンのトップキュベだ。
「クリエイティヴな挑戦を積み重ねることでしか、完璧な調和は生まれない」
「社長とは“クリエイター”だと思うんです」と語るのは国内外400以上の店舗を展開するメガネチェーン、OWNDAYS代表の田中修治氏だ。
「何もないところに店舗をつくり、そこに置く商品をデザインし、働く人を集(つど)い、働く人たちの制度をつくる。そしてこれまでの常識を破壊しながら、最終的に結果を出す。それはクリエイティヴな仕事の連続です」
その意は、店長職の年収100万円UP、立候補と選挙による人事、あるいは被災地や無料塾の子供たちへのメガネの贈与など、田中氏が行ってきた革新的な施策にも表れている。
田中氏の実話をベースに、ベストセラーとなりドラマ化もされた書籍『破天荒フェニックス オンデーズ再生物語』のタイトルが表すように、田中氏のビジネススタイルは傍目から見れば、破天荒に映るだろう。破綻寸前のメガネ店を弱冠29歳で買い取り、メガネの知識も小売り経験もないなか、裏切りや倒産の危機をくぐり抜け、高品質・低価格のチェーン店舗を構築。今では店舗数は海外のほうが日本の数を上回る。現在は13ヵ国目となるアラブ首長国連邦のドバイ出店に向け準備を進めている。
「海外のビジネスパートナーへの手土産にシャンパーニュなどのお酒はとても喜ばれます」
そう語る田中氏が選ぶのは、ローラン・ペリエのプレステージシャンパーニュ「グラン シエクル」だ。クリエイティヴな発想から生みだされたシャンパーニュで、「単一ヴィンテージであるべき」という考えが慣習となっていた時代に、そんな常識をものともせず、その本質は「異なる特徴の調和にある」と見いだしたのが、前当主ベルナール・ドゥ・ノナンクール。メゾンのフラッグシップこそブレンドを極めるべきと、複数のヴィンテージ、品種、畑によるブレンドの芸術とも言うべき唯一無二の味わいを生みだしたのだ。
200年の伝統を持ちながら、前例を脱し、さらに超えていく。そんなイノベーティブな思想からつくられた独創的なプレステージキュベの誕生以降、かつて100位にも満たないメゾンだったローラン・ペリエは、今や金額ベースで世界トップクラスのメゾンへと飛躍している。
「シャンパーニュのブレンドも、会社も、すべての調和が取れた時に完成するという意味では同じ。会社に関わる多くの人たちがそれぞれ最高の仕事をし、うまく調和がとれた時に初めて最高の結果が生みだせる。それはオーケストラのようなもの。そして社長はそれらを俯瞰して、何が調和を乱しているのか、それをどう修正するのかを判断する指揮者なんだと思います」
ただ、自身を“成功した企業経営者”と定義づけられるのはよしとはしない。
「特別な使命感やきっかけがあったわけではないです。OWNDAYSという会社にたまたま出合い、やりたいと飛びこんだだけ。運命や崇高な思想などと結びつけたくない」と田中氏は言う。
「僕はあまのじゃくなんです」とはいえ、その言葉を言い換えれば、現状にとどまらず、自分の価値観を信じ、誰もが想像しない世界を追い続けることと同義のはずだ。その視線の先にはいずれ1000店舗、年商1000億の企業へと狙いを定める。
「もちろん今のやり方でいったらただ潰れるだけ。実現させるには、イノベーションと挑戦を続けて、常にクリエイティヴな会社でいなければ。失敗と成功を繰り返し、完璧な調和を生むことが大切だと思っています」
グラン シエクルのボトルネックに記されている「№24」は、リリース以来24回目のヴィンテージの組み合わせを意味する。そこには、最高の調和を極めるメゾンの挑戦の歴史が秘められている。革新を恐れず挑戦を続ける経営者には、格式高いグラン シエクルこそふさわしい。
Laurent-Perrier
1812年に創立したローラン・ペリエ。巨大資本の傘下に置かれたメゾンの多いなか、今なお家族経営を貫き、前会長のベルナール・ドゥ・ノナンクール氏が、世界トップクラスの売り上げに押し上げる。独創的な7種類のラインナップを持ち、イギリス王室御用達のシャンパーニュとしても知られる。日仏友好160周年晩餐会でも振る舞われた。
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