コンテンポラリーフレンチの旗手『エスキス』。その名店を巣立ったシェフの新店を紹介する。
洗練のコンテンポラリーフレンチ
表参道の商業施設GYREの4階に誕生した食の複合空間「GYRE.FOOD」。
その中のフレンチレストラン『エラン』を立ち上げた信太竜馬氏は、フランスや東京の錚々たる名店で切磋琢磨した若手シェフだ。
名店『ロオジエ』では“レストランに従事する者としての姿勢”を学び、2つ星の『エスキス』ではフランス人シェフの下で技術と感覚を磨いたという。
![エラン](https://d3fjgs7q7fcudv.cloudfront.net/wp-content/uploads/2020/10/28d650870869c031e053615e9487094ejpeg.jpg)
エグゼクティブシェフの信太竜馬氏。開店準備時は、自ら生産者の元を訪れ、食材を選定した。
そんな信太シェフが作るおまかせコースのメニューは、主な食材名だけを記し、想像力をくすぐる趣向。
12皿で50近くに及ぶ主食材は、京都の七谷鴨をはじめ、選び抜かれたものばかりだ。それらの持ち味を繊細な火入れで引きだし、ひと皿ひと皿を丁寧に組み立てるのが信太流。
コースの構成は1曲の音楽のような起伏に富み、肉料理の後はチーズ、デザート、小菓子と続いて、穏やかなフィナーレを迎える。
![エラン](https://d3fjgs7q7fcudv.cloudfront.net/wp-content/uploads/2020/10/6K7XSpLCvH7dQQrU9a0FaGYY4TEecaqzVPFdM7il.jpeg)
「カリフラワー ウニ 舞茸 晩白柚 ノワゼット」。カリフラワーのフランに鶏のソース、燻製にかけたクリーム、ウニなどをのせたひと皿。晩白柚とヘーゼルナッツの香りがアクセント。
![エラン](https://d3fjgs7q7fcudv.cloudfront.net/wp-content/uploads/2020/10/pzIGzFc1N9LHnX8kbsKNRb3hXU7rtqtlcyqpBYKg.jpeg)
空豆のブランマンジェと貝の食感が楽しい「空豆 コキヤージュ 金柑 柚子」。
![エラン](https://d3fjgs7q7fcudv.cloudfront.net/wp-content/uploads/2020/10/0SZIIHv7fKkiqIDPhuE2S87gme5rQob5NcWXSqz3.jpeg)
「七谷鴨 酒粕 カシス トピナンブール 牛蒡フキノトウ」。酒粕に漬けて焼いた鴨が自家製フキノトウ味噌のコク、牛蒡の香りとよく合う。¥15,000のコースより。
![エラン](https://d3fjgs7q7fcudv.cloudfront.net/wp-content/uploads/2020/10/34e899eeecc3a031244381b558fd6358jpeg.jpg)
建築家の田根 剛氏が手がけた空間は植栽が印象的。1月開業。
élan
住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE4F
TEL:03-6803-8670
営業時間:18:00~L.O. 21:00
休業日:水曜
座席数:ダイニング22席、個室1室(2~6名)
料金:¥15,000~